「尻目に懸ける」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
皆さんは「尻目に懸ける」という言葉をご存知でしょうか?
この言葉は、普段の会話の中で、使われている場面を見たり、聞いたりしたことがない人の方が多いのではないかと思います。
そこでここでは、この「尻目に懸ける」について説明をしていくことにします。
目次
- 「尻目に懸ける」とは?
- 「尻目に懸ける」の表現の使い方
- 「尻目に懸ける」を使った例文と意味を解釈
- 「尻目に懸ける」の類語や類義語
「尻目に懸ける」とは?
「尻目に懸ける」とは、「人を見下して、蔑む(さげすむ)さま」や「無視する態度」のことを指していたり、「媚びた目つきをする」という意味もあります。
- 「尻目に懸ける」の読み方
「尻目に懸ける」の読み方
「尻目に懸ける」は「しりめにかける」という読み方なりますが、特に「懸ける」が難しい漢字なので、ここでしっかりと確認しておきましょう。
「尻目に懸ける」の表現の使い方
「尻目に懸ける」は、「人を見下して接したり、対応する」という意味がありますので、立場が弱い人や、自分より能力が劣っていると思われる人を指して使うことになります。
人として決して良い姿勢とは言えません。
「尻目に懸ける」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「尻目に懸ける」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンを見ていくことにしましょう。
- 「尻目に懸ける」を使った例文1
- 「尻目に懸ける」を使った例文2
「尻目に懸ける」を使った例文1
「彼は脱落していく人達を尻目に懸けて自分1人だけ助かろうと救命ボートに乗り込んで行ったのだった」
まるでタイタニックが沈没して、限られた数しかなかった救命ボートに、自分だけは急いで乗り込む人を指している感じがします。
人はいざという時に、本性を表すものですが、このように困っている人を「尻目に懸けて」我先へと、自分だけ助かろうとする心の狭い人がいます。
「尻目に懸ける」を使った例文2
「自らの才能に溺れて、人を尻目に懸ける態度を取るあいつは、大きな失敗をしてしまい、誰からも救いの手が差しのべられなかったのです」
日頃から自分の能力を過信して、他人を「尻目に懸ける」ような人は、周りから嫌われているものです。
社会的な立場が高いことで「尻目に懸ける」行動をしていても、周りからなにも言われないのかもしれませんが、いざ失敗をした時には、誰も助けることをしないのです。
日頃からの行いが大切だということです。
「尻目に懸ける」の類語や類義語
「尻目に懸ける」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「蔑む」【さげすむ】
- 「侮る」【あなどる】
「蔑む」【さげすむ】
「蔑む」が「尻目に懸ける」の類義語として挙げることができます。
「相手を下に見て軽んずる」、「見下げる」、「軽蔑」(けいべつ)するという意味があります。
「侮る」【あなどる】
「侮る」も「尻目に懸ける」と同じ意味を持つ言葉として、置き換えることができる表現です。
「相手を軽く見て馬鹿にする」、「みくびる」という意味で使われています。
「尻目に懸ける」という言葉の意味や使い方を見てきましたが、日頃からこのような対応ばかりしている人は、自分が困った時に誰も助けてくれないものです。
したがって普段からの行いのあり方が大切だということです。