「不思議」とは?意味や使い方!例文や解釈
日常会話で「不思議」という言葉を見聞きすることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方などについても紹介します。
目次
- 「不思議」とは?
- 「不思議」の表現の使い方
- 「不思議」を使った言葉と意味を解釈
- 「不思議」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「不思議」の反対語
- 「不思議」の類語や類義語・言い換え
- 「不思議」の英語と解釈
「不思議」とは?
「不思議」の概要について紹介します。
- 「不思議」の読み方
- 「何故なのか説明がつかないこと」の意味
- 「仏教用語で人智の遠く及ばないこと」の意味
- 「非常識なこと」の意味
- 「怪しく不審に思うこと」の意味
- 「不思議」の語源
「不思議」の読み方
「不思議」は「ふしぎ」と読みます。
「議」を「義」と書き間違わない様にしましょう。
「何故なのか説明がつかないこと」の意味
実際に自分が経験して、どうしてそうなるのか考えられない事実をいいます。
普通ならば起こり得ないことが起きた時の表現です。
「仏教用語で人智の遠く及ばないこと」の意味
仏教用語で、人間の知恵や理解を超越していること」という意味です。
こちらは「不思議」の語源にもなっているので、後に紹介します。
「非常識なこと」の意味
常識的にあり得ないものごとや人の言動などのことを言います。
最近若い人の間で「不思議ちゃん」と呼ばれる人がいますが、こちらの意味から来ています。
「怪しく不審に思うこと」の意味
見慣れないものや、信頼できないもののことを言います。
そのものや人に対して違和感を覚える時の表現で、怪奇家現象がこちらに当たります。
「不思議」の語源
「不思議」の語源は、仏教用語の「不可思議(ふかしぎ)」からきています。
「不可思議」とは、「思議すべからず」と読み、「仏の知恵や御業(みわざ)は、人の考えや理解を遥かに超えているものである」という意味です。
このことから「仏の神通力は人間が予想もつかない程強く及ぶこと」として「不可思議」という言葉が使われる様になりました。
そして段々と「不思議なこと」「非常識なこと」「怪奇現象」などに使われる様になり、言葉も省略されて「不思議」と言われる様になったのです。
「不思議」の表現の使い方
「不思議」の使い方を紹介します。
- 未解決のものごとに使う
- 「不思議な」「不思議に」「不思議だ」として使う
未解決のものごとに使う
「不思議」は自分で考えても分らない現象や、謎等に対して使われます。
考えれば分かってしまう様な事には使われません。
「不思議な」「不思議に」「不思議だ」として使う
「不思議」は「不思議な」として使われることが多くなります。
後には名詞が続き「不思議な出来事」「不思議な人」など幅広く使えます。
動詞が続く場合には「不思議に」となり、最も多いのが「不思議に思う」と言う使い方です。
また、口語文として「不思議だ」という形容動詞としての使い方もあります。
「不思議」を使った言葉と意味を解釈
「不思議」を使った言葉と解釈を紹介します。
- 「摩訶不思議」【まかふしぎ】
- 「七不思議」【ななふしぎ】
- 「不思議の国のアリス」【ふしぎのくにのありす】
「摩訶不思議」【まかふしぎ】
「摩訶」はサンスクリット語で「大きい」「偉大な」という意味があります。
「摩訶不思議」は「非常に不思議なこと」という意味で、「不思議」よりも更に強調した意味になります。
「七不思議」【ななふしぎ】
「とある地域や場所で起きる超常現象のこと」です。
元々は自然現象による影響や効果を表す言葉だったのですが、段々と「学校の七不思議」など、怪奇現象にも使われる様になりました。
最近では「○○界の七不思議」など、トリビア的なものにも使われる様になっています。
「不思議の国のアリス」【ふしぎのくにのありす】
「不思議」と言えばこの作品名を思い浮かべる人も多いでしょう。
「不思議の国のアリス」はイギリスの「ルイス・キャロル」の著書で、児童文学として知られています。
主人公の少女アリスが或る日突然現れた白ウサギを追いかけて「不思議の国」に迷い込み、現実の世界ではあり得ない様なキャラクターと出会い、様々な冒険をするというストーリーです。
「不思議」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「不思議」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「不思議」を使った例文1
- 「不思議」を使った例文2
「不思議」を使った例文1
「あの人はどうしていつも笑顔でいられるのか不思議だ」
忙しい職場で、いつも笑顔を絶やさない人物がいます。
かなりストレスが溜まっているはずなのに、どうしていつもニコニコしていられるのか理解できないことを表しています。
「不思議」を使った例文2
「コインを投げ入れた人は幸せになるという不思議な泉がある」
イタリアの「トレビの泉」のことです。
その場所を訪れてコインを投げ入れると、願いが叶ったり病気が治ったりと科学では解明できない現象が起こると言われています。
「不思議」の反対語
「不思議」の対義語を紹介します。
- 「思議」【しぎ】
- 「当然」【とうぜん】
「思議」【しぎ】
「不思議」の対義語とされている言葉です。
意味は「考えをめぐらすこと」ですが、日常で使われることは滅多にありません。
「当然」【とうぜん】
「そうなって当たり前のこと」「道理にかなっていること」という意味です。
「不思議」の対義語といえばこちらの方が馴染み易いでしょう。
「不思議」の類語や類義語・言い換え
「不思議」の類語を紹介します。
- 「奇妙」【きみょう】
- 「不可解」【ふかかい】
- 「首をかしげる」【くびをかしげる】
「奇妙」【きみょう】
「珍しいこと」「風変わりなこと」「非常に興味をそそること」という意味があります。
どちらかというと「通常より変わっている様子」に使われます。
「不可解」【ふかかい】
「人が理屈で考えても理解できないこと」という意味です。
「首をかしげる」【くびをかしげる】
「おかしいと思うことが起きた時に、疑問い思ったり納得できない様子」という意味です。
「首をひねる」という表現もあります。
「不思議」の英語と解釈
「不思議」の英語表現を紹介します。
- “She is a mysterious person.”
- “I read Alice in Wonderland.”
“She is a mysterious person.”
「彼女は不思議な人だ」です。
“mysterious”は「神秘的・謎が多い=不思議」という意味で使われます。
“I read Alice in Wonderland.”
「『不思議の国のアリスを読んだ』」です。
“Alice in Wonderland”は「不思議の国のアリス」の原題です。
「不思議」には数多くの意味がありますが、「何だろう」「何故だろう」と疑問に思う気持ちは共通しています。
「理屈や科学では解明できないようなものごと」に対して使ってみましょう。