「要因」とは?意味や使い方!例文や解釈
「要因」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「要因」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「要因」とは?
- 「要因」の表現の使い方
- 「要因」を使った言葉と意味を解釈
- 「要因」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「要因」の反対語
- 「要因」の類語や類義語・言い換え
- 「要因」の英語と解釈
「要因」とは?
「要因」とは物事が生じた、主要な原因という意味になります。
- 「要因」の読み方
「要因」の読み方
「要因」と書いて「よういん」と読みます。
「要因」の表現の使い方
「要因」とは、物事において、原因となるものがいくつかあった時に中心となっている、大切であるといった原因に対して使う言葉となります。
その為、小さい原因に対して大きな原因といった使われ方となるのです。
例えば、一つの家庭において様々な問題が一度に起こったとします。
その際に一番大きな原因、中心となる原因を「要因」と言い表すのです。
「家族の心がバラバラになったのは、母の借金が要因となっていることは明らかだ」「この数年来の家庭不和は父のリストラが要因となっている」などと使います。
簡単に言えば「数ある原因の中で中心となるもの」ということになります。
「要因」を使った言葉と意味を解釈
「要因」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「要因は何なのか」
- 「要因を探る」
- 「成功の要因」
「要因は何なのか」
「要因」とは複数ある原因の中で主要な原因という意味です。
「要因は何なのか」とは大きな原因、主要な原因は何なのかという意味になります。
「学級崩壊の要因は何なのか、親としては本当のことが知りたい」「彼の商売が上手くいった要因は何なのか」という風に使います。
「要因を探る」
「要因を探る」とは、数ある原因の中から、主要となっている原因は何であるか調べるという意味になります。
また「要因」は何であるかはすでにわかっている場合もさらに掘り下げて調べる時にも「要因を探る」と言うこともあるでしょう。
「優勝チームの強さの要因を探る」「相手が成功した要因を探ることで、何か自分にとってヒントとなることが見つかるかもしれない」などと使います。
「成功の要因」
仕事、スポーツ、様々なことの「成功」にはいくつかの原因があることでしょう。
才能、努力、人からの協力などなど、複数の原因があるかと考えられます。
その中でも一番成功に導く大きな原因となったものを「成功の要因」という言い方をするのです。
「今回の成功の要因は具体的に何だったのでしょうか」「成功の要因は、すべて彼の努力ということになりますね」などと使います。
「要因」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「要因」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「要因」を使った例文1
- 「要因」を使った例文2
「要因」を使った例文1
「トラブルの要因は、彼女の嘘であった」
トラブル、争いというものには、何かしらの原因があります。
複数のことがあって我慢がならずに爆発したというパターンが多いのではないかと考えられますが、その中でも一番主要となるエピソード、原因というものがあります。
例文の場合は「彼女の嘘」とありますので、嘘をついたことが、一番大きな原因であるという意味になります。
「要因」を使った例文2
「生活苦に陥った要因としては、仕事を辞めてしまったことだ」
生活苦に陥る原因として考えられることは、仕事をしない、収入が減る、浪費をする、人に騙されてお金を失うなどなど、色々考えられます。
原因は一つではなく、複数重なっていることもあるでしょう。
そのような原因の中で一番主だったもののことを「要因」と言います。
例文の場合は、生活苦になった一番主な原因は仕事を辞めてしまったことだと言っているのです。
「要因」の反対語
「要因」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「結果」【けっか】
- 「果て」【はて】
「結果」【けっか】
「結果」とはある行動、原因から、最終の状態になったことを言います。
「自分の言動の結果が出る」「不真面目だったから信頼を失うという結果になったのだ」などと使います。
「果て」【はて】
「果て」とは物事の結末、最後、末路という意味になります。
「あげくの果てに」「なれの果て」などと使います。
「要因」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「要因」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「原因」【げんいん】
- 「切っ掛け」【きっかけ】
- 「起因」【きいん】
- 「発端」【ほったん】
「原因」【げんいん】
「原因」とはある物事の状態を引き起こしたもとになった事、出来事という意味です。
「あなたにすべての原因があるわ」「原因の調査をしっかり行う」などと使います。
「切っ掛け」【きっかけ】
「切っ掛け」とは物事が始まる原因、動機、機会といった意味になります。
「話の切っ掛けを探している様子」「ケンカの切っ掛けなんてつまらないことが多いものだ」「あることが切っ掛けで仲良くなった」という風に使います。
「起因」【きいん】
「起因」とは物事の起こる原因となることを言います。
「トラブルに起因することがあったはずだ」「大問題に起因する発言」などと使います。
「発端」【ほったん】
「発端」とは物事の始まりという意味になります。
「発端はつまらない見栄の張り合いでした」「物語の発端」などと使います。
「要因」の英語と解釈
「要因」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“a factor”、“cause”という単語を使います。
例文は“the main cause of the failure”(失敗の主要因)、“Drunk driving was a crucial factor in the accident”(飲酒運転が事故の決定的な要因であった)となります。
いかがでしたでしょうか。
「要因」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「要因」とは物事が起こった、主要な原因という意味で使う言葉です。
「原因」「起因」などとは似ていますが意味合いが違いますので、そちらも併せて覚えておくといいでしょう。