「跡目を継ぐ」の意味とは!類語や概要
「跡目を継ぐ」という言葉は、最近ではあまり見聞きしませんが、とても大切なことを表しています。
目次
- 「跡目を継ぐ」とは?
- 「跡目を継ぐ」の表現の使い方
- 「跡目を継ぐ」を使った例文と意味を解釈
- 「跡目を継ぐ」の類語や類義語
「跡目を継ぐ」とは?
「跡目を継ぐ」とは、その家の主たる後継者となることを表します。
現代でも誰がその立場になるかと揉めるようなことがありますが、この言葉自体は昔の武家の時代によく使われていた表現です。
よって、意味はともかく、今ではまずこのままで用いられることはなく、後述する類語に言い換えて使うと考えてください。
- 「跡目を継ぐ」の読み方
「跡目を継ぐ」の読み方
「跡目を継ぐ」は、「あとめをつぐ」と読む言葉です。
その昔に誰が家(石や禄を含めて、現在で言う屋敷や財産です)の後継者になるかといった時に使われた言葉です。
今の世の中で、この言葉によってそれを表現するのは、よほどの名家か政治家、または反社会的組織と呼ばれる集団などに限られていると言えるでしょう。
「跡目を継ぐ」の表現の使い方
「跡目を継ぐ」という言葉は、言ってしまえば古い表現です。
その意味は、どの家庭でも家長が亡くなった時に必要となりますが、先のように、意味はそのままで現代風に言い換えた表現で使われるのが一般的です。
尚、「名跡を継ぐ」(みょうせきをつぐ)という言葉とは意味が違い、そちらは代々受け継がれている名前(だけ)を継承することです。
「跡目を継ぐ」を使った例文と意味を解釈
「跡目を継ぐ」を使った例文と、その意味の解釈です。
言葉が言葉なので、どうしても古い時代のこととなってしまいます。
- 「跡目を継ぐ」を使った例文1
- 「跡目を継ぐ」を使った例文2
「跡目を継ぐ」を使った例文1
「八代将軍として跡目を継ぐことになったのは吉宗だ」
ご存知の通り、徳川将軍のことですが、この吉宗は実はテレビドラマなどとは違って名君ではなく、農民のことをあまり考えなかった為、在位中には百姓一揆が頻発したと言われています。
「跡目を継ぐ」を使った例文2
「跡目を継ぐ為に、血みどろの争いがあった時代でもあるまいし」
昔はそのようなことも珍しくなかったようですが、今でもそこまではいかなくても、その為に色々と画策するくらいはあっても何の不思議もありません。
「跡目を継ぐ」の類語や類義語
「跡目を継ぐ」と同様の意味で使える言葉です。
現代でこの意味を表現するなら、2つ目の言葉がいいでしょう。
- 「家督を継ぐ」【かとくをつぐ】
- 「遺産を相続する」【いさんをそうぞくする】
「家督を継ぐ」【かとくをつぐ】
この「家督」は、「跡目」とほぼ同じ意味の言葉です。
よって、「跡目を継ぐ」の言い換えになります。
ですが、こちらも古い表現となる為、現在ではあまり使われることはありません。
「遺産を相続する」【いさんをそうぞくする】
今の世の中では、この表現が最も一般的です。
しかし、意味は「家督を継ぐ」と多少異なり、遺産の一部を受け取るだけの場合でも使える表現なので、同じ意味にするなら、「家長として」と付け加える必要がありますが、そうすることでこちらも言い換え表現になります。
今では「跡目を継ぐ」と使うことはほとんどないでしょうが、意味は必ず覚えておきたい言葉です。