「虫に累(螺)」の漢字の意味とは?!解説
「螺」は、海産物を指す言葉です。
この一字だけより、他の漢字と一緒になった言葉の方をよく見掛けるかも知れません。
目次
- 「螺」とは?
- 「螺」を使った熟語と解説
「螺」とは?
「螺」とは、巻貝を表す言葉です。
その古称とされる呼び方で、現在ではこの漢字だけでこの意味として使うことはあまりありません。
二種類の読み方あり、どちらで読んでも同じ意味で、他の漢字と合わせて熟語として使う時にもそのうちのどちらかで読む漢字です。
- 「螺」の読み方
「螺」の読み方
「螺」は、「つぶ」、もしくは「にし」と読む漢字です。
先の読み方は、「螺貝」(つぶがい)という使われ方が有名です。
その螺貝とは、食用になる巻貝を表す言葉で、「螺」だけと使うと、それには適さないものも含まれています。
「螺」を使った熟語と解説
「螺」を使った熟語と、その意味の解釈になります。
読み方の説明として挙げた「螺貝」は、ここには含めていません。
- 「田螺」【たにし】
- 「拳螺」【さざえ】
- 「法螺」【ほら】
「田螺」【たにし】
「螺」を「にし」と読んでいる使い方で、淡水で獲れる巻貝の総称です。
この言葉は聞いたことがある人も多いでしょう。
大きなものは「大田螺」(おおたにし)とも表現されます。
「拳螺」【さざえ】
つぼ焼きでおなじみの「さざえ」は、漢字ではこのように表記します。
拳(こぶし)の大きさほどもある巻貝という意味でこの漢字となっています。
この「さざえ」には、「栄螺」という漢字もありますが、「拳螺」の方が一般的な表記です(ネットの検索においても、10倍以上の検索結果の違いがあります)。
「法螺」【ほら】
「ほら貝」という呼び方が一般的で、貝殻を加工すると笛にもなる大きな巻貝のことです。
大きなものは40センチにもなり、この笛だけで奏でる組曲も存在します。
身の部分は食用として利用され、高級食材となっています。
このように、「螺」という漢字は、巻貝の総称だと考えていいでしょう。
食用というニュアンスを含めた「螺貝」(つぶがい)という使い方は是非覚えておきましょう。