「エバポ規制」とは?意味や概要を解説!
「エバポ規制」は、世界的な環境問題に大きく関係する言葉です。
目次
- 「エバポ規制」とは?
- 「エバポ規制」の概要
- 「エバポ規制」の対象
「エバポ規制」とは?
「エバポ規制」とは、自動車の燃料蒸発ガスの低減対策のことです。
このガスが光化学スモッグが発生する原因の1つとなっている為、これを減らす為の取り組みです。
いわゆる「排ガス規制」とはまた別物で、このガスは燃料タンク付近から発生します。
その為、対策もまた違った方法で行う必要があります。
「エバポ規制」の概要
「エバポ規制」の為に必要になる対策は、キャニスターと呼ばれる吸着装置を燃料タンクに取り付けることで行われています。
チャコールキャニスターやカーボンキャニスターと呼ばれるそれが使われることが多く、問題になる燃料蒸発ガスが大気中に拡散されないように、これに吸着させます。
アメリカでは2006年からこれらが装着されていない車の販売が規制されており、2018年からは世界的に「エバポ規制」が強化されることになりました。
「エバポ規制」の対象
自動車を例に挙げてきましたが、この「エバポ規制」は同様にガソリンが燃料として使われる二輪車(バイク)にも関係する問題です。
また、エンジンを搭載した船舶や航空機なども含まれ、国際的な標準化が進められています。
「エバポ規制」は、先のように「排ガス規制」とはまた別物ですが、一緒にして考えることも多く、環境問題には欠かせないテーマの1つだと言えるでしょう。