「回付」とは?意味や言い換え!例文と解釈
日常の仕事の中では、様々な業務があり、ルーチンワークだけでも、こなして処理することに必死なことがあります。
そのような環境の中で、「回付」という言葉がありますが、オフィスで働く人ならば、この言葉を耳にすることは珍しいことではないでしょう。
そこで今回は、改めて「回付」にフォーカスしていくことにします。
目次
- 「回付」とは?
- 「回付」と「回議」の違い
- 「回付」の表現の使い方
- 「回付」を使った例文と意味を解釈
- 「回付」の類語や類義語・言い換え
「回付」とは?
オフィスワークをしていると、時折聞こえてくる「回付」というキーワードがありますが、これは「書類などを回すこと」や「送り届けること」という意味になります。
- 「回付」の読み方
「回付」の読み方
「回付」は「かいふ」という読み方になりますが、使われている漢字自体は、決して難しいものではありませんので、ここで誤りのないようにチェックしておきましょう。
「回付」と「回議」の違い
「回付」は「書類などを社内で回すこと」という意味になりますが、「回議」は「係の人が立案した文書を決裁する関係者に順番に回して行き、意見を書いたり、承諾を求めること」という意味になります。
その結果、「回議」は「書類を能動的に回していく」というニュアンスが含まれています。
「回付」の表現の使い方
「回付」は、「書類や文書、あるいは書籍などを複数の人や組織的などの中で回していくことや、渡し回す」ということを指しています。
会社の中では稟議書を送り届けるケースで使われることが多く、国会では、議案を議決した議院からもう1つの議院に送って。
その議院が修正決議をしたり、送り返すような場面で使われています。
「回付」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「回付」を使った例文を見ながら具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「回付」を使った例文1
- 「回付」を使った例文2
「回付」を使った例文1
「稟議書を社内で回付して、新たな業務システムの導入の決裁をもらうことにした」
社内で稟議書を回すことで「回付」という言葉が使われていますが、このシーンが最もポピュラーな使い方と言えるでしょう。
企業では様々な決裁事項がありますが、このように数年に1度の業務システムを刷新する時に稟議書を作り「回付」することになります。
「回付」を使った例文2
「文書管理サーバーは、回付ルート情報が付加されている社内文書を、そのルート情報に基づき回付していくことになります」
最近の企業では、文書のペーパーレス外部進んでいます。
この例文にある文書管理サーバーが扱う文書データはペーパーではなく、電子文書のことを指しています。
そのことから、社内LANを使って、必要な書類を閲覧の必要な人に、あるルールにしたがって「回付」していくことになります。
その時のルールが「回付ルート情報」になるのですが、これは「社員→係長→課長→部長」といった「回付すべき人のルート」のことになります。
「回付」の類語や類義語・言い換え
「回付」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「移送」【いそう】
- 「転送」【てんそう】
「移送」【いそう】
「移送」が「回付」の類義語として使うことができるでしょう。
「ある場所から他の場所へ物や書類、人を動かすこと」という意味で使われています。
ネットワークに流れるデータでも、「移送データ」というような表現で使われることもあったります。
「転送」【てんそう】
「転送」も「回付」に近い意味を持つ言葉として、置き換えることができます。
「現在の場所から他の場所に移し変えること」という意味がありますが、コンピューターなどで扱われるデータで使われることが多い表現です。
「データを転送する」と言えば、「ある端末から他の端末にデータを移す」ということになります。
今回は「回付」について見てきましたが、この言葉は、ビジネスでよく出てくる言葉なので、その使い方をよく理解しておくことで便利になります。