「阿吽の仲」の意味とは!類語や言い換え
本を読んでいると「阿吽の仲」という言葉を見掛けることがあります。
一体どの様な意味なのか、由来や類語なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「阿吽の仲」とは?
- 「阿吽の仲」の類語や類似表現や似た言葉
- 「阿吽の仲」を使った例文や短文など
「阿吽の仲」とは?
「阿吽の仲」の概要について紹介します。
- 「阿吽の仲」の読み方
- 「阿吽の仲」の意味
- 「阿吽の仲」の由来
「阿吽の仲」の読み方
「阿吽の仲」は「あうんのなか」と読みます。
「あうん」の読み方が難しいのでこれを機に覚えておきましょう。
「阿吽の仲」の意味
「阿吽の仲」の意味は「2人で行動する時に、お互いの考えているとが一致して、絶妙のタイミングで進められること」です。
2人で行動している時に、特に気を遣わなくても相手の考えていることが何となく分り、何も言わなくてもその意思に沿う行動ができることを言います。
「阿吽の仲」の由来
「阿吽の仲」の「阿吽」とは、「相対する2つのもの」という意味です。
「阿吽」で知られているものに「神社の狛犬」「シーサー」「金剛力士像」があります。
これらに共通する点として、片方が口を開いた「阿形(あぎょう)」で、もう片方は口を閉じた「吽形(うんぎょう)」になっています。
これは仏教で使われるサンスクリット語の始めの「阿」と終わりの「吽」であり、密教においては万物の初めと終わりを象徴するものという意味があるのです。
「仲」は「人との関係」を表しています。
このことから「対極に相対する2つのものの様な関係=ペアで行動する時に呼吸が合っていること」として使われる様になりました。
「阿吽の仲」の類語や類似表現や似た言葉
「阿吽の仲」の類語を紹介します。
- 「ツーカーの仲」【つーかーのなか】
- 「以心伝心」【いしんでんしん】
「ツーカーの仲」【つーかーのなか】
「お互いの気持ちが通じ合っていて、一言いえば全部分かってしまうこと」という意味です。
語源は「通過の仲」という言葉で、明治時代から大正にかけて、「まるでものが通過する様に自分の考えていることが相手に伝わる」という意味で使われる様になりました。
「以心伝心」【いしんでんしん】
「言葉で何も言わなくてもお互いの心が通じ合うこと」という意味です。
黙っていても自分の言いたいことが相手に伝わっている時の表現です。
由来は、お釈迦様が説法をした時のエピソードからきています。
或る日お釈迦様が人の集まりで、一輪の花を掲げて皆に見せました。
殆どの人が何を意味しているのか分からずにいたところ、弟子の迦葉(かしょう)だけがにっこりとほほ笑んだのです。
それを見たお釈迦様が「言葉にならない私の教えが、今全て迦葉に伝わりました」と言ったことから来ています。
ここから「心を以て(もって)心を伝える=以心伝心」として使われる様になりました。
「阿吽の仲」を使った例文や短文など
「阿吽の仲」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「阿吽の仲」を使った例文1
- 「阿吽の仲」を使った例文2
「阿吽の仲」を使った例文1
「あの2人は離れていても息がピッタリで、正に阿吽の仲だ」
営業マンとアシスタントのことを表しています。
営業が外回りをしている間にアシスタントが取引先との連絡をしてくれて、見事なコンビネーションであることを表してます。
「阿吽の仲」を使った例文2
「あのペアは阿吽の仲で優勝を決めた」
こちらはスポーツのペアのことを言っています。
押しと引きのタイミングがバッチリで、向かうところ敵なしで優勝できたことを表しています。
「阿吽の仲」は「2人で行動する時に、お互いの考えているとが一致して、絶妙のタイミングで進められること」という意味です。
ピッタリと呼吸が合っている関係の人達に対して使ってみましょう。