「通暁」とは?意味や言い換え!例文と解釈
皆さんの中で「通暁」という言葉をご存知の方は日本語をかなり勉強されているかと思います。
それだけこの言葉が使われる機会が少ないということです。
そこで今回は、この「通暁」にフォーカスを当てて、どのような意味があり、どんな場面で使われるのかを説明していくことにします。
目次
- 「通暁」とは?
- 「通暁」の語源
- 「通暁」の表現の使い方
- 「通暁」を使った例文と意味を解釈
- 「通暁」の類語や類義語・言い換え
「通暁」とは?
「通暁 」とは、「隅々(すみずみ)まで非常に詳しく知ること」、「夜通し」というような意味がある言葉です。
- 「通暁」の読み方
「通暁」の読み方
「通暁」は「つうぎょう」と読みますが、「暁」を含んだ言葉はあまり見かけないので、ここで正しい読み方をしっかりと覚えておくようにしておきましょう。
「通暁」の語源
「通暁」は「夜を通して暁に至ること」、「夜通し」という意味持っていますが、中国語で「暁」は、「知る」、「分かる」、「聡明」や「徹夜」という意味があります。
そのことから「通暁」は、「昼間から暁を通して徹夜すること」や「物事に明るい」、「よく知っている」というそれぞれの解釈が生まれてきたと思われます。
「通暁」の表現の使い方
「通暁」は「詳しく知っている」という意味があることから、1つのことにとても詳しいような人を指して使うことになります。
今では特定のジャンルやテーマに不覚刺さって理解している高い専門性が求められていますが、これこそ「通暁」という言葉が、よく当てはまるケースと思われます。
「通暁」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「通暁」を使った例文を見ながら具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「通暁」を使った例文1
- 「通暁」を使った例文2
「通暁」を使った例文1
「人の心理にとても通暁していることは、交渉術として大きな武器になる」
「人の心理に通暁している」というと「心理学のプロ」という解釈になるでしょう。
人の考えているパターンから性格を分析したり、目線や仕草でどのようなことを思っているかなど、相手の心理状態を読むことができると、ビジネスでの交渉で強い武器となります。
「通暁」を使った例文2
「彼はインターネットのEC業界の事情に通暁しているので、ビジネスで大きな成功をしている」
今やインターネットで色々なことができる時代ですが、ECも「電子商取引」としてネット活用型の新しいビジネスモデルです。
このビジネス形態で個人で成功しているひと人も数多くいるのですが、この例文に出ている「彼」もECに「通暁」しており成功している1人なのでしょう。
「通暁」の類語や類義語・言い換え
「通暁」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「造詣」【ぞうけい】
- 「精通」【せいつう】
「造詣」【ぞうけい】
「造詣」が「通暁」の類義語として活用できる言葉です。
「物事についてとても詳しく知っている様子」という意味があり、「通暁」よりよく知られている言葉です。
「造詣が深い」という言い回しで使われることが多く、「1つのテーマについて、深く掘り下げている」というニュアンスがあります。
「精通」【せいつう】
「精通」も「通暁」と同じ意味を持っており、「ある1つのことについて、よく知っていること」という意味になります。
この「精通」が使われる人は、「その道のプロ」というイメージがあります。
「あの人は、電子制御のことについて精通している」という表現でも、「制御関係のプロ」というようなイメージが出てくると思います。
「通暁」という言葉について意味や使い方を紹介してきましたが、この言葉の使い方は決して難しいことはありません。
ただ、「通暁」そのものが珍しく見慣れない言葉なので、どのような場面で使えばいいのか、イメージすることが難しい言葉だったかもしれません。
今回の記事を通して、正しく理解して使いこなしてください。