「事態」とは?意味や使い方!例文や解釈
「事態」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「事態」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「事態」とは?
- 「事態」の表現の使い方
- 「事態」を使った言葉と意味を解釈
- 「事態」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「事態」の反対語
- 「事態」の類語や類義語・言い換え
- 「事態」の英語と解釈
「事態」とは?
「事態」とは事のありさま、成り行きのことを言います。
- 「事態」の読み方
「事態」の読み方
「事態」と書いて「じたい」と読みます。
「事態」の表現の使い方
「事態」とは事のありさま、成り行きのことですが、多くの場合、深刻で良くない状態のことを言います。
ですから「素晴らしい事態」とはあまり聞かない、見ないのではないかと思います。
「事態を重く見ている」「事態は日に日に悪化していくだけだった」「この緊急事態」などと、深刻な状態、悪いことに対して使うことが多いと覚えておくといいでしょう。
「事態」を使った言葉と意味を解釈
それでは「事態」を使った言葉をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「緊急事態」
- 「事態を重く見る」
- 「このような事態」
「緊急事態」
「緊急事態」とはすみやかな対応が、必要とされる、重大な事態という意味になります。
例えば、大規模な災害であるとか、国の秩序を破壊するようなことなどは「緊急事態」と言います。
また、それほどに大きなことではなくても、すぐに対応しなければならない、一番優先させなければならないということに対して「緊急事態だからすぐに社に戻ってきて」と使ったりもします。
「事態を重く見る」
「事態を重く見る」とは、今起こっている事、様子、状態に対して、見過ごしてはおけないこと、軽々しくは扱えない、深刻であるととらえていることを言います。
「単なる喧嘩ではない、いじめの可能性があると学校側も事態を重く見ている」「今回の事態を重く見て、責任問題へと発展する可能性があることを示した」などと使います。
「このような事態」
「このような事態」という言い方は、多くの場合、好ましくない状態にある時に使います。
「このような事態を黙って見過ごすわけにはいかない」「このような事態に陥っているとは、思いもしなかった」「このような事態を、どういう風に解決に向かわせるおつもりですか」という風に言います。
「事態」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「事態」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「事態」を使った例文1
- 「事態」を使った例文2
「事態」を使った例文1
「数年間、様子を見ていたけれど、良くなるどころか、事態はどんどん悪くなっているね」
「事態」とは事のありさま、成り行きのことです。
多くの場合、深刻である、良くないといった状態に使います。
様子を見ていて、良くなっていれば「事態」という言葉は出てこないでしょう。
状況が悪化している、好ましくない、深刻であるという時に使うのです。
「事態」を使った例文2
「あなただけは気楽でいるが、周りの人間は皆事態を重く考えているよ」
何かトラブル、問題を抱えている場合、当事者は案外気楽で、周りにいる人が心配することが多いものです。
そのような場合、気楽ではない、深刻である、悪い状況であるということを「事態を重く考えている」という言い方で表すことができます。
「事態」の反対語
「事態」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
「事態」とは事のなりゆき、ありさまという意味です。
それに対しての対義語というのはありません。
ですから「事態」という言葉そのものではないのですが、例えば「事態が悪化」という言葉に対してであれば「好転する」といったように反対語はあります。
「事態」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「事態」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「局面」【きょくめん】
- 「情勢」【じょうせい】
- 「形勢」【けいせい】
- 「様態」【ようたい】
- 「様相」【ようそう】
「局面」【きょくめん】
「局面」とは、碁や将棋などの盤の表面のことで、その勝負の情勢、成り行きのことを言う言葉です。
そこから、物事の情勢、成り行きという意味にも使います。
「局面の打開をはかって欲しい」「困難な局面を社長はどう切り抜けるのか」などと言います。
「情勢」【じょうせい】
「情勢」とは変化する物事の、現在の様子のことを言います。
また近い将来の変化、進展の具合という意味でもあります。
「情勢が掴めない」「情勢はどうなっている」「情勢判断」などと使います。
「形勢」【けいせい】
「形勢」とは情勢、成り行き、様子のことです。
また勢力の優劣の状態という意味でも使います。
「どう見ても、うちが形勢不利だな」「形勢が逆転することはあるのだろうか」という風に使います。
「様態」【ようたい】
「様態」とはものの在り方、行動のありさま、状態という意味です。
「どのような様態なのか」「このグループの様態がわからない以上あまり近づくな」などと使います。
「様相」【ようそう】
「様相」とは物事のありさま、様子のことを言います。
「どうやらかなり複雑な様相になっているんだね」「ひどい様相だ」という風に使います。
「事態」の英語と解釈
「事態」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“a situation”、“a state of affairs”という単語を使います。
例文は“an awkward situation”(困った事態)、“the worst possible situation”(考えられる、最悪の事態)、“a state of emergency”(非常事態)、“meet the situation”(事態に対処する)などと、なります。
いかがでしたでしょうか。
「事態」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「事態」とは事のありさま、成り行きという意味ですが、多くは、深刻で悪い状態の時に使います。
いい事、素晴らしい事に対しては「事態」は使わないと覚えておくのもいいでしょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。