「様相」とは?意味や使い方!例文や解釈
「様相」とは、「物事の様子・ありさま・すがた(外観)」を意味する言葉です。
「様相」の「意味・読み方・分解して解釈・使い方・類語(シソーラス)や言い換え・例文と解釈・反対語(対義語)・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「様相」とは?
- 「様相」の表現の使い方
- 「様相」の類語や類似表現や言い換え
- 「様相」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「様相」の反対語
- 「様相」の英語と解釈
「様相」とは?
「様相」という言葉は、「物事の様子・ありさま・すがた(外観)」を意味しています。
「様相」というのは、「事物・現象・事柄を外側から見て確認することのできるありさま・状況・見た目(外観)」を意味する言葉なのです。
「様相」というのは「物事を外側から眺めた時の全体的な状況・外形的なすがた(姿形)」を意味する言葉であり、一般的に「様相を呈する(ようそうをていする)=状況・状態・様子を見せる」といった慣用的な表現で使われることが多くなっています。
「様相」には主にカント哲学と相関する哲学用語としての意味もあり、その場合には「必然的である・偶然的である・現実的である・可能的であるなどの物事の一般的なあり方」や「命題の確実性の度合い=モダリティー(modality)」といった意味合いになります。
- 「様相」の読み方
- 「様相」を使った言葉・言い回し
「様相」の読み方
「様相」の読み方は、「ようそう」になります。
「様相」を使った言葉・言い回し
「様相」を使った代表的な言葉・言い回しとして、「様相を呈する=様子・状況を見せる」「様相を見せる=様子・ありさまを見せる」「様相が変わる=外観的なすがたや見え方が変わる」「様相を異にする=二つの事象の間で様子や状況が異なる」「様相を帯びる=〜の状態・様子になる」などがあります。
「様相」という言葉は「状況・様子(ありさま)・すがた」の意味で使われることが多く、「様相を呈する」や「様相を帯びる」といった定形的な言い回しを使いこなすことができれば、文章表現がより洗練されてきます。
「様相」の表現の使い方
「様相」の表現の使い方は、「物事の様子・ありさま・すがた(外観)」や「外側から観察して確認することができる状況・状態」を指示して使うという使い方になります。
「様相」というのは「ある物事や事物を外側から眺めてみて分かる様子・状態・姿形(すがたかたち)」といった意味合いで使われる言葉なのです。
例えば、「かつてアメリカと旧ソ連(ロシア)は冷戦の緊張した様相を呈していました」や「予期せぬ出来事が起こって事態は複雑な様相を見せ始めました」といった文章において、「様相」の表現を正しく使うことができます。
「様相」の類語や類似表現や言い換え
「様相」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「有り様・あり方」
- 「動静・状況」
- 「形相・見た目(顔つき)・気配」
「有り様・あり方」
「様相」の類語・言い換えとして、「有り様(ありさま)・あり方」があります。
「様相」というのは、「外側から観察できる事物の有り様(あり方)・様子・すがた」などを意味する言葉です。
その意味合いから、「様相」の表現は「(外側から全体的特徴を観察できる)有り様・あり方」という表現に言い換えることが可能なのです。
「動静・状況」
「様相」の類似表現・言い換えとして、「動静(どうせい)・状況(じょうきょう)」があります。
「動静」というのは、「物事の状況・状態・推移(変化)」を意味する言葉です。
「状況」という言葉は、「変化する物事のその時点におけるありさま・様子」を意味しています。
それらの意味から、物事の外見的なありさまや様子を意味している「様相」と近しい意味を持つ類似表現として、「動静・状況」を指摘することができるのです。
「形相・見た目(顔つき)・気配」
「様相」の類語・言い換えとして、「形相(けいそう)・見た目(顔つき)・気配(けはい)」があります。
「形相」という言葉は、「外見的なかたち・すがた・状態」を意味しています。
「気配」というのは、「周囲に漂う雰囲気や感じ」を意味する言葉です。
「様相」という言葉は、「外側から見ることのできる形相・見た目・顔つき」や「物事・人物から感じ取れる雰囲気」も意味しています。
それらの意味合いから、「様相」の表現は「形相・見た目(顔つき)・気配」という表現に言い換えられるケースがあるのです。
「様相」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「様相」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「様相」を使った例文1
- 「様相」を使った例文2
「様相」を使った例文1
「秋の紅葉の季節になれば、この地域一帯の山の木々が赤や黄色に色づく様相を見せてくれます。」
この「様相」を使った例文は、「秋の紅葉の季節になれば、この地域一帯の山の木々が赤や黄色に色づく状態(ありさま)・すがたを見せてくれる」ということを意味しています。
「様相」を使った例文2
「企業景観が示唆する景気状況が急に不景気になりそうな様相を帯び始めました。」
この「様相」を使った例文は、「企業景観が示す景気の推移が急に不景気になりそうな状態・様子になり始めた」ということを意味しています。
「様相」の反対語
「様相」の反対語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「内容・中身」
「内容・中身」
「様相(ようそう)」の反対語として、「内容(ないよう)・中身(なかみ)」を上げることができます。
「様相」という言葉は「事物の外見的な様子・ありさま・すがた(見た目)」を意味していて、「事物・対象を外側から見た時の特徴」を示唆しています。
その「様相」とは反対の意味を持つ言葉は、「事物・対象を内側から見た時の内容・中身」ということになり、「外側から見るだけでは認識することのできない内実・本質」を意味することになります。
「様相」というのは「事物の外観的なかたち・すがた・ありさま」を意味する言葉ですから、その様相と反対の意味を持つ反対語(対義語)として「内容・中身」という言葉を上げることができるのです。
「様相」の英語と解釈
「様相」という言葉は、“aspect”(外から見える様相・局面・様子)や“condition”(外から見える状態・状況)、“dimension”(物事の様相・側面・特徴)といった英語で書き表すことができます。
- “Relationship between the two had the aspect of more hostile(bad).”
“Relationship between the two had the aspect of more hostile(bad).”
「様相」を使ったこの英語の例文は、「二人の関係は、より険悪な様相を呈していました」ということを意味しています。
「様相」という言葉について徹底的に解説しましたが、「様相」には「物事の様子・ありさま・すがた(外観)」や「哲学用語として必然的・偶然的・可能的といった判断の確実性の程度に基づく分類」などの意味があります。
「様相」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「有り様・あり方」「動静・状況」「形相・見た目(顔つき)・気配」などがあります。
「様相」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。