「様相を異にする」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんの中には、「様相を異にする」という言葉を耳にしたことがある人もいるかもしれません。
それでも、普段の会話の中では、あまり使われる機会がないのではないかと思います。
そこで今回は、この「様相を異にする」についてフォーカスしていくことにします。
目次
- 「様相を異にする」とは?
- 「様相を異にする」の表現の使い方
- 「様相を異にする」を分解して解釈
- 「様相を異にする」を使った例文と意味を解釈
- 「様相を異にする」の類語や類義語・言い換え
「様相を異にする」とは?
「様相を異にする」とは、「普通の異なった雰囲気を帯びている」、「際立った様子や状況になっている」といったような意味がある表現です。
- 「様相を異にする」の読み方
「様相を異にする」の読み方
「様相を異にする」は「ようそうをことにする」と読みますが、聞くことが少ないだけに、ここで読み方を間違わないように、しっかりとチェックしておきましょう。
「様相を異にする」の表現の使い方
「様相を異にする」とは、「今までとは全く異なる環境」というような意味合いがあるので、それまでと異なるような場面や環境に行ってしまった時に使われることになるでしょう。
「様相を異にする」を分解して解釈
では、ここで「様相を異にする」を「様相」と「異にする」の2つの言葉にわけて、それぞれの意味を解釈してみることにします。
- 「様相」
- 「異にする」
「様相」
「様相」とは、「哲学・論理学で存在・判断の仕方」という意味がありますが、ここでの解釈としては、「ありさま」、「様子」、「姿」となどの意味で理解することができます。
「異にする」
「異にする」は「別にする」、「違える」、「際立って特別である」などの意味で使われています。
「様相を異にする」を使った例文と意味を解釈
ここでは「様相を異にする」の例文を挙げていくので、具体的な活用シーンをイメージしてみてください。
- 「様相を異にする」を使った例文1
- 「様相を異にする」を使った例文2
「様相を異にする」を使った例文1
「恐る恐る、上がった8階は、それまでの階とは様相を異にしてて、重たい空気が充満していた」
まるでお化け屋敷の最上階に上って行くような場面を連想させてしまいます。
しかし、このような場面だけでなく、空気の異なるような場面は、色々な所があります。
重たい空気の中で行われている会議も「様相を異にする」が当てはまることがあります。
「様相を異にする」を使った例文2
「午前中の穏やかな局面とは打って変わり、全く様相を異にした会議となった」
前の例文でも触れたように、会議の空気が変化するような場面でも使える「様相を異にする」です。
会議のテーマが変わってから、それまで和やかムードが一変することもよくあることです。
「様相を異にする」の類語や類義語・言い換え
「様相を異にする」を他の言葉で言い換えるなら、どのような言葉があるのかを、見ていくことにします。
- 「全く異なる空気」
- 「異様な環境」
- 「常識では考えなれない」
「全く異なる空気」
「全く異なる空気」という表現が、「様相を異にする」の類義語の1つとして扱うことができるでしょう。
ここで言っている「空気」とは、「その場の雰囲気」のことであり、何らかのきっかけで大きく変化することがあります。
「異様な環境」
「異様な環境」も「様相を異にする」に近い意味があり、類義語として挙げることができるでしょう。
「普通ではない環境」、「常識では考えられない環境」という解釈ができます。
「常識では考えなれない」
「常識では考えられない」という言い回しも、「様相を異にする」に近い意味で使える場面があります。
「様相を異にする」という言葉の意味や活用場面を見ていくと、意外に当てはまりそうなケースが結構あることに気付きます。
ちょっと非日常空間的な印象を覚えるフレーズなのですが、自分が意識していないだけで、それまでとは異なる環境に身を置くような場面に遭遇することがあるように思えるのです。
それでも、平常心を失わないようにしておくことが大切です。