「雨降って地固まる」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「雨降って地固まる」ということわざは一体どの様な意味で使われるのでしょうか。
類語も併せて詳しく紹介しますので参考にして下さい。
目次
- 「雨降って地固まる」とは?
- 「雨降って地固まる」の類語や類似表現や似た言葉
- 「雨降って地固まる」を使った例文や短文など
「雨降って地固まる」とは?
「雨降って地固まる」の概要について紹介します。
- 「雨降って地固まる」の読み方
- 「雨降って地固まる」の意味
- 「雨降って地固まる」の由来
「雨降って地固まる」の読み方
「雨降って地固まる」は「あめふってじかたまる」と読みます。
人によっては「あめふってちかたまる」と読むこともあります。
「地」は濁る場合、「ち」に濁点がついたのではなく「じ」と表記します。
「雨降って地固まる」の意味
「雨降って地固まる」は「もめごとやトラブルの後は返って前よりも良い状態になる」という意味です。
トラブルが起こった後は気が引き締まったり、周囲の団結力が強くなりものごとが良い方向に流れる様になるということです。
「雨降って地固まる」の由来
「雨降って地固まる」は、雨が降ると土がぬかるんでドロドロになるが、雨が止めば日光により水分が蒸発して、前よりも地面がしっかりと固くなる」という現象から来ています。
雨が降ると土がドロドロになり、人にとっては歩きにくいものですが、雨が止んだ後はかっちりとして歩き易い地面になるのです。
「雨」は「争いごと」「災難」「トラブル」などを表し、「地」は「環境・状況」を表し、「悪いことが起きた後は返ってものごとがスムーズにいく」という意味出使われる様になりました。
「雨降って地固まる」の類語や類似表現や似た言葉
「雨降って地固まる」の類語を紹介します。
- 「災い転じて福となす」【わざわいてんじてふくとなす】
- 「怪我の功名」【けがのこうみょう】
「災い転じて福となす」【わざわいてんじてふくとなす】
「災難を被ってしまったが、それがきっかけで良いことが起きること」という意味です。
災難に遭ってしまい困っていたのですが、それをうまく利用したり、返ってそのお蔭で得をしたりして幸運がやってくることを言います。
言葉の由来は中国の歴史的書物「史記」に記載されている「転禍為福」という言葉から来ています。
「徳の高い人は、身にふりかかった災いを福に転じて、成功への足掛かりになるように行動するべきである」という意味です。
「怪我の功名」【けがのこうみょう】
「ミスやトラブルが偶然的に良い影響をもたらし、幸運な結果になること」という意味です。
誰でもうついうっかりミスをしてしまうことはあるもので「しまった」と思っていたところ、それが偶然良い結果につながることを言います。
「怪我」は「負傷」ではなく「思わぬ過失やミス」という意味です。
言葉の由来は、「思わぬ過失から予想外の手柄が生まれること」という例えです。
「雨降って地固まる」を使った例文や短文など
「雨降って地固まる」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「雨降って地固まる」を使った例文1
- 「雨降って地固まる」を使った例文2
「雨降って地固まる」を使った例文1
「彼氏と大ゲンカした後に仲直りしてそのまま結婚、正に雨降って地下固まるだ」
彼氏と大ゲンカして破局するかと思っていたところ仲直りできました。
お互いが必要であると思っていることが分り、その後はケンカもなくなりスムーズに結婚まで進めたことを表しています。
「雨降って地固まる」を使った例文2
「大きなミスをした後の対応が良くて取引先に気に入られた、雨降って地固まると言うべきだ」
ついうっかり大きなミスをしてしまい、取引先に迷惑をかけてしまいました。
しかしその後の対応が良く、返って取引先に「誠意がある」と認められてより良い条件で取引ができる様になったことを表しています。
「雨降って地固まる」は「もめごとやトラブルの後は返って前よりも良い状態になる」という意味です。
ビジネスで失敗したと思ったらそれが返って良い影響を及ぼした時に使ってみましょう。