「グレーゾーン」の意味とは!類語や言い換え
この「グレーゾーン」という言葉は、色々な事柄に対して使われます。
しかし、決していい意味のある言葉ではありません。
目次
- 「グレーゾーン」とは?
- 「グレーゾーン」の表現の使い方
- 「グレーゾーン」を使った例文と意味を解釈
- 「グレーゾーン」の類語
「グレーゾーン」とは?
「グレーゾーン」とは、その言動が良いか悪いかの境界線上だという意味で使う表現です。
ニュアンスとして、一般的に考えて、良いと表現することは難しいものの、悪いとも言い切れないといった時に用いられます。
例えば、現在では撤廃された「グレーゾーン金利」が、文字通りの例になります。
このグレーゾーン金利とは、利息制限法による上限金利を超えていながらも、出資法の上限には達していない範囲の金利のことです。
かつて、個人への融資に対して適用されていた事例があり(出資法は、個人向けの法律ではありませんが、それを無理矢理適用していました)、当時の法では違法金利だとは言い切れなかった(つまり、グレーゾーンだった)ので、この範囲の金利で営業していた消費者金融が横行していました。
今では利息制限法での上限と、出資法でのそれが一緒に改正された為、このグレーゾーン金利自体が存在しなくなりました。
「グレーゾーン」の表現の使い方
「グレーゾーン」は、それが怪しい(おかしい)とは思いながらも、そうとは言い切れない場合に使われる言葉です。
1つ例を挙げると、「歩きスマホ」が正にそれです。
前を見ずに歩くという、自分が危険なだけでなく、他の人にとても迷惑になる行為ながらも、法律で規制されている訳ではない為、この「グレーゾーン」と表現するのが適当だと言えるでしょう。
このように、はっきりと悪いとは決まっていない、ただし、褒められたものでもないと誰もが考えてしまう言動がグレーゾーンだと解釈してください。
「グレーゾーン」を使った例文と意味を解釈
「グレーゾーンを使った例文、その意味の解釈です。
褒められたものではありませんが、場合によってはこれがうまく利用できることもあります。
- 「グレーゾーン」を使った例文1
- 「グレーゾーン」を使った例文2
「グレーゾーン」を使った例文1
「時間外取引というグレーゾーンで、かなりの株を集めることができた」
株式は、取引ができる時間が決まっていますが、その時間以外にも、「時間外取引」として売買が可能です。
きちんと認められている制度ながら、取引時間帯に行わないことで、売買していることを一般には隠しながら行うことができる為、「グレーゾーン」と表現される場合が多い取引行為です(もちろん、法的な問題はありません)。
「グレーゾーン」を使った例文2
「自転車の二人乗りは、グレーゾーンどころか違法行為だ」
自転車の二人乗りは、立派な道路交通法違反です。
よって、グレーゾーンで留まってはいないので、決して行ってはいけません(二人乗り用に作られている特別な自転車は除きます)。
しかし、この二人乗りにはこれといった罰則がなく、警察に見付かってしまっても注意に留まるだけの為、グレーゾーンだと勘違いしている人も多いようです。
「グレーゾーン」の類語
「グレーゾーン」と似た意味で使える言葉です。
この言葉もそれなりに見聞きします。
- 「ボーダーライン上」【ぼーだーらいんじょう】
「ボーダーライン上」【ぼーだーらいんじょう】
良い、悪いの境目のボーダーライン(境界線)上だという表現です。
「それはグレーゾーンだな」は、「それはボーダーライン上だ」としても同じ意味になります。
こちらもこの意味で使う場合に、よく用いられています。
「グレーゾーン」となる言動は控えるに越したことはありませんが、必ずしも悪いことではない為、ここまでは許容範囲だとして、そうだと分かっていながら行われることもあるのが実情です。