「トリアージ」とは?意味など徹底解説
この「トリアージ」は、緊急を要する医療の現場で使われる言葉です。
目次
- 「トリアージ」とは?
- 「トリアージ」の語源
- 「災害トリアージ」とは?
「トリアージ」とは?
「トリアージ」は、大きな災害や事故が発生した際に、被害者の治療の優先度を決める為に行います。
重症の人ほど治療が優先されるように、医師が順番に診察を行い、その結果によって専用のラベルが体に付けられます。
ラベルの色でそれが分かるようにするもので、比較的の軽症の人は緑色(怪我は負っているものの、すぐに命に別状はないという状態)、次に黄色(医師が治療しないと治らないと判断した怪我を負っている人)、一番上が赤色(命に関わる状態で、すぐにでも治療が必要)という3種類に区別していきます。
尚、診察の段階で死亡が確認された場合には、黒色が使われます。
トリアージの為のラベルは、1枚でこの全ての色が表現できるようになっており、「緑色」、「黄色」、「赤色」、「黒色」と順番に切り離すことができます(一番下に緑色が付いたドイツ国旗のような4色のラベルで、赤色を表現する場合は、下の緑色と黄色の部分がちぎられます)。
「トリアージ」の語源
トリアージは、フランス語の“triage”からきています。
これをカタカナ語にしたもので、日本も含めた世界各国で同じ意味で使っている言葉です。
先ほどの緑色や黄色といった区別も、世界共通となっています。
「災害トリアージ」とは?
一般的なトリアージは、被害者が病院や医療施設に運び込まれた際に、治療の順番を決める為に行いますが、多数の被害者が出ている災害現場の場合には、医師がそこまで赴き、このトリアージが行われます。
これによって、医療施設に運搬する順番や、高度な治療ができる施設に運ばないといけない人、すぐその場で何らかの処置が必要な人などの区別が行われます。
このように、「トリアージ」は一度の全ての被害者の治療はできない(全ての人を一度には運べない)という場面において、優先度の決定の為に行われるものです。