「レームダック」とは?意味や言い換え!例文と解釈
皆さんは「レームダック」という言葉をご存知でしょうか?
この言葉は、普段の会話の中で使われることは、まずないと言っていいでしょう。
しかし、言葉の意味や使い方を知っていると、それだけもかなり参考になる言葉でもあります。
そこで今回は、この「レームダック」にフォーカスを当てて見ていくことにしましょう。
目次
- 「レームダック」とは?
- 「レームダック」の英語と解釈
- 「レームダック」の表現の使い方
- 「レームダック」を使った例文と意味を解釈
- 「レームダック」の類語や類義語・言い換え
「レームダック」とは?
レームダックとは、「役立たず」や「死に体」の状態の政治家を表している政治的な用語です。
元々は、「足の不自由なアヒル」を意味していますが、選挙の再選に失敗したり、任期が僅かに残っている国会議員、大統領などを指しています。
いわゆる「政治的な影響力を失った政治家」と解釈することができます。
「レームダック」の英語と解釈
「レームダック」を英語に訳すと、“lame duck”という言葉で言い表すことになります。
「レームダック」の表現の使い方
説明項でも触れましたが、「レームダック」は、選挙後に任期の残っている落選してしまった議員や大統領を揶揄的に指す場合に使われますが、この意味が転じて、アメリカでは「役立たず」というニュアンスで特定の人物を差し示す慣用的な表現としても使われています。
「レームダック」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「レームダック」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「レームダック」を使った例文1
- 「レームダック」を使った例文2
「レームダック」を使った例文1
「任期が終わりかけた政治家などのレームダックという言葉で示しているが、まさに大統領の指導性は、ひどくに欠如しており、なんの力も発揮することがなかった」
「レームダック」は、このように使われることが、典型的なパターンでしょう。
特にアメリカの場合、任期満了した大統領は、このように形ばかりの活動にならざるを得なく、次の新大統領に力が移っていきます。
「レームダック」を使った例文2
「今からすぐにでも政権の建て直しを図らないと、政府はレームダックに陥ることになりかねない状態だ」
もし、今の現政権がこのように言われているのであれば、それはまさに「レームダック」です。
もうどんな施策を打ち出しても、誰も信用はせずに、振り向きもしないことでしょう。
そうならないうちに早期に手を打とうとするのが、力があり、先読みができる政治家なのかもしれません。
「レームダック」の類語や類義語・言い換え
「レームダック」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「ダッチロール状態」【だっちろーるじょうたい】
- 「死に体」
「ダッチロール状態」【だっちろーるじょうたい】
「ダッチロール状態」が「レームダック」に似ている意味を持つ類義語として使うことができるでしょう。
「ダッチロール」とは、本来は「飛行機が激しく横揺れしながら首を振って、8の字を描くようにさ迷いながら飛行する状態」のことで、そこから転じて「ものが悪化しており、ほとんど手の施しようのない状態にあること」を意味するようになりました。
「死に体」
「死に体」という言葉もありますが、元々は相撲用語の言葉の1つでした。
それから「役立たず」という意味で使われることが多く、「レームダック」よりは、よく知られている表現でしょう。
「レームダック」の意味や具体的な活用シーンを紹介してきましたが、普段使うことが少ない言葉だけに目新しく感じる人もいるかと思います。
このような政治的な言葉は、他にも色々とありますので、これらの言葉を知っているだけで、世界の時事ニュースにも明るくなっていくことになるでしょう。
そうすることで、ビジネスの世界でも情報通として目立つ存在に近づくことができるかもしれません。