「頭角を現す」とは?意味や言い換え!例文と解釈
「頭角を現す」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「頭角を現す」という言い回しについて詳しく紹介していきます。
目次
- 「頭角を現す」とは?
- 「頭角を現す」の「頭角」とは?
- 「頭角を現す」の表現の使い方
- 「頭角を現す」を使った例文と意味を解釈
- 「頭角を現す」の類語や類義語・言い換え
「頭角を現す」とは?
「頭角を現す」というのは学識や才能が群を抜いて優れ、際立って目立つこと、という意味があります。
「頭角」というのは頭の先を表しており、大勢の中で頭の先を他のものよりも一段高くしている、というところから「頭角を現す」という表現ができました。
もともとは中国『韓愈』記載された表現であり、中国からやってきた言い回しだといえます。
英語では“to stand head and shoulders”と表現し、これは頭と肩だけ抜きん出る、という言い回しになります。
- 「頭角を現す」の読み方
「頭角を現す」の読み方
「頭角を現す」という表現は「とうかくをあらわす」と読みます。
諺としてもよく使われる表現ですので、ぜひ覚えておきましょう。
「表す」は誤りですので注意が必要です。
「頭角を現す」の「頭角」とは?
「頭角を現す」の「頭角」は先ほども述べた通り、頭の先を指しています。
頭の先が他の者よりも飛び出ているという意味であり、他の者よりも目立っている、優れている、という意味で使われるのです。
「頭角を現す」の表現の使い方
誰かの才能などが他の誰よりも優れている、比較のしようがないほど優れている、などという時に「頭角を現す」という表現が使えます。
例えば推理小説などにおいて、事件が起こると今まで目立たなかった地味な学生が頭角を現し、物事を素早く判断する、などということがありますよね。
それはまさに事件によって、その学生が頭角を現したということになります。
常に目立っている必要はありませんが、何か問題が起こったときなどにその人が素晴らしい判断力などを見せる時にも「頭角を現す」という表現が使えるのです。
もちろん、新入社員などが徐々に「頭角を現す」こともあるかも知れませんね。
「頭角を現す」を使った例文と意味を解釈
これは例文を紹介していきます。
- 「頭角を現す」を使った例文1
- 「頭角を現す」を使った例文2
「頭角を現す」を使った例文1
「彼は新入社員の中で最も素早く頭角を現した」
新入社員は、最初は訓練を受けて物事を覚えていかなければいけません。
そのような中で誰よりもいち早く仕事ができるようになった、何よりも物覚えが良く、他の誰よりも活躍している、役に立っている、信頼される、などということであればまさに頭角を現したといえます。
新入社員は、最初は誰も仕事をわかっていませんし、ミスもするでしょう。
しかし、訓練を受け、きちんと物事を覚えていかなければいけないのです。
「頭角を現す」を使った例文2
「事件が起こり、あの地味だった高校生が頭角を現した」
今までどれだけ地味な高校生等であったとしても、事件が起こったら「頭角を現す」かもしれません。
数理小説や推理漫画などでは、事件が起こると高校生探偵が解決するということもありますよね。
そのようなキャラクターは必ずしも学校の成績が良いとは限りませんが、頭角を現した人物は事件に関してはきちんと物事を判断できており、警察からも信頼される、というケースもあります。
「頭角を現す」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「存在感を増す」【そんざいかんをます】
- 「表舞台に出る」【おもてぶたいにでる】
「存在感を増す」【そんざいかんをます】
「存在感を増す」というのは隠されていた実力が表舞台に出てくる、という意味になります。
存在感というのは人やものが確かな存在であると印象づける感じを指します。
「表舞台に出る」【おもてぶたいにでる】
「表舞台に出る」というのは物事が大勢の人に関心をもたれる、という意味になります。
関心を集める、耳目を集める、と言われることもあります。
「頭角を現す」という表現は日常的にも使えますので、ぜひ覚えておきましょう。
自分も頭角を表せるように意識したいですね。