「横暴」とは?意味や使い方!例文や解釈
日常会話で「横暴」という言葉を聞くことがあります。
一体どの様な意味なのか、関連語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「横暴」とは?
- 「横暴」の表現の使い方
- 「横暴」を使った言葉と意味を解釈
- 「横暴」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「横暴」の反対語
- 「横暴」の類語や類義語・言い換え
- 「横暴」の英語と解釈
「横暴」とは?
「横暴」の概要について紹介します。
- 「横暴」の読み方
- 「横暴」の意味
- 「横暴」の語源
- 「横暴」と「横柄」の違い
「横暴」の読み方
「横暴」は「おうぼう」と読みます。
読み方は難しくないのですが、シンプルなだけに書く時にどの漢字だか迷う人もいるので、これを機に覚えておきましょう。
「横暴」の意味
「横暴」とは「権力だけではなく腕力を使い、好き勝手にふるまうこと」という意味です。
「自由気まま」とは違い、周囲の人に自分のやり方を強制したり、悪いことをやらせるなどのことを言います。
多くの場合人の上に立つリーダーの資質があるのですが、その権力と腕力を使って自分の思い通りに人を従わせます。
周囲の人から不平や不満が出ることも多いのですが、いざ行動する時には迅速尚且つ思い切りが良いので、リーダーとして祭り上げる人もいるのです。
「横暴」の語源
「横暴」の語源は漢字の意味からきています。
「横」は「タテヨコの横」という意味の他、「枠に収まらない」「身勝手で道理をわきまえない」「無茶をする」という意味があり、「横行」「横着」などに使われています。
「暴」は「乱暴なふるまい」という意味です。
これらの漢字が組み合わさり「身勝手で道理をわきまえない乱暴なふるまい」という意味で使われる様になりました。
「横暴」と「横柄」の違い
「横暴」とよく似た言葉に「横柄」があります。
「横柄」は「おうへい」と読みます。
意味は「人を見下した様な偉そうな態度をとること」という意味です。
「横暴」は「権力を使い乱暴にふるまうこと」という意味です。
「横暴」と「横柄」の違いは「実際に乱暴なふるまいをするか、態度で示すだけか」という点です。
「横暴」の表現の使い方
「横暴」は、相手の態度やふるまいを批判する表現です。
自分より目上の人やリーダーとして従っている人が、権力や腕力を行使して人を動かしている時に、不平や不満を言う時に使います。
相手の力が強くて面と向かって言えないことが多く、言える様な人は「横暴な行為」を受けないでしょう。
「横暴」はビジネスでの組織やプライベートなグループで使われるだけではなく、国や政府の政策に対しても使われます。
「横暴」を使った言葉と意味を解釈
「横暴」を使った言葉と解釈を紹介します。
- 「横暴な社長」
- 「横暴なやり方」
- 「横暴極まりない」
「横暴な社長」
中小企業でよくある「ワンマン社長」のことを言います。
部下の言うことを聞かずに自分の思い通りに振る舞い、反対したり忠言をする部下をクビにするなど実力行使をする社長のことを言います。
「横暴な社長」がいる会社は、多くの場合次第に経営が傾いていきます。
「横暴なやり方」
考え方や目標とするところは賛同できるのですが、手段があまりにも酷い時に使われます。
ライバルの妨害をしたり、部下や味方になる人が苦労をしたり不利になっても構わないという考え方です。
どんな犠牲を払っても目的を達成させようとすることによるものです。
「横暴極まりない」
周囲からみて「やり方が酷いことこの上ない」という時に使われます。
自分の直属の上司やリーダーではなく、第三者の立場の時にも使われます。
その人のやり方を見て「人道的ではない」「非常識だ」と思われる時にこの様に表現します。
「横暴」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「横暴」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「横暴」を使った例文1
- 「横暴」を使った例文2
「横暴」を使った例文1
「上司の横暴な振る舞いに耐えられない」
上司から「頻繁に急な残業を強いられる」「有休を認めて貰えない」「明らかに自分の指示間違いなのにこちらのせいにされる」など、ほぼ「パワハラ」に近い行為をされていることを表しています。
この様な時には早目に人事や労働基準局に相談するべきでしょう。
「横暴」を使った例文2
「彼氏が横暴なので我慢できずに別れた」
折角付き合った彼氏ですが、その振る舞いがひどくて破局しました。
「デートをドタキャンしておいて連絡をしない」「自分の都合を優先して人に選択の余地を与えない」「常に行動に干渉してくる」「ケンカをした時に暴力を振るう」などの理由が考えられます。
「横暴」の反対語
「横暴」の反対語を紹介します。
- 「謙虚」【けんきょ】
- 「低姿勢」【ていしせい】
「謙虚」【けんきょ】
「控え目で、常にへりくだって相手の意見を聞き入れること」という意味です。
相手の意見に対して聞く耳を持つという点で「横暴」の反対の意味と言えます。
「低姿勢」【ていしせい】
「相手よりも自分を低く置き、うやまう態度を見せること」という意味です。
周囲の人を大切にするという点で「横暴」の反対の意味と言えます。
「横暴」の類語や類義語・言い換え
「横暴」の類語を紹介します。
- 「腕尽く」【うでづく】
- 「圧制」【あっせい】
- 「無理無体」【むりむたい】
「腕尽く」【うでづく】
「腕力でものごとを解決させたり、目的を達成すること」という意味です。
同じ様な意味の言葉に「力尽く」があります。
「圧制」【あっせい】
「権力を使い、他の人の意見や行動を押さえ付けたり自分のやり方を押し付けること」という意味です。
因みに「圧政」は「上記の様な政治」という意味です。
「無理無体」【むりむたい】
「相手の気持ちや考えを汲まず、強引に行動すること」という意味です。
「無理」は「道理が通らないこと」「強引にものごとを進めること」という意味で、「無体」は「道理をわきまえないこと」「強引に行動すること」という意味です。
つまり、同じ様な意味の言葉を重ねてより意味を強調させている四文字熟語になります。
「横暴」の英語と解釈
“He behaves in an autocratic manner.”
「彼は横暴に振る舞っている」になります。
“behave in an autocratic manner”で「横暴な振る舞い」という意味です。
「横暴」とは「権力だけではなく腕力を使い、好き勝手にふるまうこと」という意味です。
自分よりも立場が上の人に対して不満がある時に使ってみましょう。