「カントリーリスク」とは?意味や簡単な説明・主な指標まで解説!
「カントリーリスク」は、経済の世界で使われる言葉で、特に投資家の間で用いられています。
目次
- 「カントリーリスク」とは?
- 「カントリーリスク」を簡単に説明
- 「カントリーリスク」の指標について
「カントリーリスク」とは?
「カントリーリスク」とは、その国としてのリスク(危険性)を表す言葉です。
投資を例に説明すると、その対象が海外の株式だったり、その国で発行しているソブリン債(国債)などの場合に、これがあるかも知れないなどと使われる言葉です。
その為、国内の株式や投資対象に使うことはなく、FX(外貨信用取引)でも、元々外貨が対象の為、使わない言葉です。
「カントリーリスク」を簡単に説明
「カントリーリスク」は、その国の経済状況次第で投資結果が大きく変わってしまうという意味で使います。
例えば、ある国の企業の株式を購入した場合、その企業の業績が悪くなれば、当然価値は下落してしまいます。
これだけであれば、日本の企業の株式でも同じことが言えますが、その国全体の景気や経済が悪化した場合にも、価値が下がる可能性が高いと言えるでしょう。
そのような「国」として考える危険性が、この「カントリーリスク」です。
投資ではなく、その国で事業を行おうと考えた場合もほとんど同じで、その国特有に事情による危険性のことと使います。
「カントリーリスク」の指標について
「カントリーリスク」は、以下の5つが代表劇な指標だと言われています。
- 「経済リスク」
- 「政治リスク」
- 「社会リスク」
- 「法的リスク」
- 「自然災害リスク」
「経済リスク」
その国の経済状況によって左右されてしまうリスクです。
先の海外企業の株式のように、その企業自体には何の問題はなくても、国自体の経済状況が悪くなれば、必然的に投資対象の価値が下がると考えられるからです。
「政治リスク」
投資においては「経済リスク」と一緒に考えて構いませんが、企業が海外に進出するといった場合、その国特有の政治的な問題から、うまくいかない危険性がある(途中から出てくる)ことです。
国によっては、突然内戦が始まるといったことまで考えておく必要があります。
「社会リスク」
こちらは投資にはあまり関係なく、その国の文化や宗教によるリスクを表します。
例として、その国では宗教上の理由から行えないことや、治安に絡んだ危険性などです。
「法的リスク」
これは、法律的な問題によるリスクだと考えてください。
日本では法律上、可能なことだったり、何も問題のないことでも、海外でもその通りだとは限りません。
投資の場合も避けて通れない問題です。
「自然災害リスク」
日本でも震災や豪雨による被害が後を絶ちませんが、海外ではもっと酷い自然災害による被害が多数報告されています。
そのような災害に巻き込まれてしまうリスクをこのように表現します。
これにより、「経済リスク」へと発展してしまうと考えていいでしょう。
カントリーリスクは、企業としては海外に進出したり、貿易を行うような場合、投資でも海外の商品に対しては必ず考慮しないといけない問題です。