「ちんぷんかんぷん」の意味とは!言葉を徹底解説
この「ちんぷんかんぷん」は、よく聞く言葉で、意味も理解している人が多いでしょう。
しかし、何故そのような意味なのかについては、ほとんど知られていないと思われます。
目次
- 「ちんぷんかんぷん」とは?
- 「ちんぷんかんぷん」の語源や由来
- 「ちんぷんかんぷん」を使った例文と意味を解釈
- 「ちんぷんかんぷん」の類語や関連語と解釈
「ちんぷんかんぷん」とは?
「ちんぷんかんぷん」は、「全く分からない」という意味で使います。
「何のことだかちんぷんかんぷん」のような使い方を日常でもよく見聞きするでしょう。
「全く理解が及ばない」、「(元から)意味が分からない」といった解釈になり、何かを説明した際にこのように言われてしまった時には、その説明の仕方が悪かったのかも知れません。
ですが、あまり堅い場で使う言葉ではなく、子供や学生が使う分には構いませんが、大人になると、自然とあまり使わなくなります。
これは、言葉の響きが大きく影響していると考えられています。
「ちんぷんかんぷん」の語源や由来
「ちんぷんかんぷん」の漢字表記はいくつかありますが、一番有名なのは、以下で説明する語源とされている「珍糞漢糞」です。
この表現は、江戸時代に偉い学者や儒教者が町民には全く分からない話をすることに対し、「珍糞漢」(ちんぷんかん、最後の「漢」は「男」の意味です)と揶揄していたことに由来します。
これに最後にもう1つ「糞」(ぷん)と付けて、「ちんぷんかんぷん」とアクセントよく発音できるようにした言葉だというのが語源と言われています。
他にも語源とされる説がありますが、この説が一番有力です。
「ちんぷんかんぷん」を使った例文と意味を解釈
「ちんぷんかんぷん」を使った例文と、その意味の解釈です。
この言葉を使った例文の解釈は難しくないでしょう。
- 「ちんぷんかんぷん」を使った例文1
- 「ちんぷんかんぷん」を使った例文2
「ちんぷんかんぷん」を使った例文1
「彼の話はいつもちんぷんかんぷんで、言いたいことが全く掴めない」
何のことだか分からない話ばかりで、何を言いたいのか全く理解できないと使っています。
少しでも理解できる内容があれば、この「ちんぷんかんぷん」とは使いません。
よって、本当に全く分からないということです。
「ちんぷんかんぷん」を使った例文2
「操作方法が複雑過ぎて、ちんぷんかんぷんだ」
「ちんぷんかんぷん」は、話の内容だけでなく、このような使い方もできる言葉です。
操作方法が難しく、全く分からないと解釈できます。
「ちんぷんかんぷん」の類語や関連語と解釈
「ちんぷんかんぷん」と似た意味のある言葉や表現です。
これらも「全く分からない」というニュアンスで用いられます。
- 「支離滅裂」【しりめつれつ】
- 「意味不明」【いみふめい】
「支離滅裂」【しりめつれつ】
話の順序立てがバラバラで、意味を成していない時に使う表現です。
「ちんぷんかんぷん」とは違い、話に対してのみ使える言葉で、その為に全く分からないと言いたい時に使います。
「意味不明」【いみふめい】
そのまま、意味が全く分からないという言葉です。
こちらは機械の操作などに対しても使える表現で、「操作方法が意味不明で動かせない」のように用いることができます。
「ちんぷんかんぷん」は、響きが子供っぽいことから、大人になるとあまり使わなくなりますが、本当にどうしても全く分からないという時に、つい出てきてしまうこともある言葉です。