「貫禄」とは?意味や使い方!例文や解釈
「貫禄」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「貫禄」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「貫禄」とは?
- 「貫禄」の表現の使い方
- 「貫禄」を使った言葉と意味を解釈
- 「貫禄」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「貫禄」の反対語
- 「貫禄」の類語や類義語・言い換え
- 「貫禄」の英語と解釈
「貫禄」とは?
「貫禄」とは、身に備わっている堂々とした態度、威厳のことです。
また体つき、人格などから感じられる、その人の重々しさのことを言います。
そこから、体つきが太っている人をからかったり、自虐で「貫禄がある」「貫禄がついた」などと言う場合もあります。
- 「貫禄」の読み方
「貫禄」の読み方
「貫禄」と書いて「かんろく」と読みます。
「貫禄」の表現の使い方
「貫禄」とは本来、堂々とした態度、威厳、その人が持つ人間的な重みを表す言葉です。
ですがそこから、単純に体つきが良い人のことを「貫禄がある」「貫禄がついた」と言うこともあります。
そういう意味においては体型を気にしている人、女性などに使うのは控えた方がいい言葉でもあります。
「社長としての貫禄は十分だね」などは、堂々とした態度、威厳、人間性のことを言い表していると判断できます。
「あの奥さん、貫禄が出てきたね」などと言うのは「太ってきたね」「肥えてきたね」という意味合いであることが多いでしょう。
たとえ人間的な重みという意味であっても、女性に使う場合は誤解を招きやすい面はあると理解しておいた方がいいでしょう。
「貫禄」を使った言葉と意味を解釈
それでは「貫禄」を使った言葉をいくつか見ていきましょう。
意味の解釈もつけてありますので使う時の参考にしてみてください。
- 「貫禄がついてきた」
- 「貫禄がある」
- 「貫禄が増す」
「貫禄がついてきた」
「貫禄がついてきた」とは俗に、太ってきている、肥えているといったことを軽くからかって言う言葉です。
人間的重みがどっしりとあるという意味に対して、この場合は見た目、体つきがどっしりしているといった意味になります。
ですから女性に使うのは基本的にはないと思っておいた方が無難でしょう。
また男性であってもそれは同じで体型を気にしている人などに使うべきではないでしょう。
「貫禄がある」
「貫禄がある」とは人間的に重々しさが感じられる、威厳がある、立派であるといった意味になります。
「社長としての貫禄がある」「奥さんの方が、あの旦那よりよっぽど大黒柱としての貫禄がある」という風に使います。
「貫禄が増す」
「貫禄が増す」とは、身に備わっている風格、人間的な重みというものがさらに深まるという意味で使いますので、基本的には褒め言葉であると解釈してもいいでしょう。
「彼は、苦労を経験したからか、貫禄が増してきたね」「自信をつけてさらに貫禄が増したようだ」という風に使います。
「貫禄」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「貫禄」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「貫禄」を使った例文1
- 「貫禄」を使った例文2
「貫禄」を使った例文1
「貫禄がある人というのはオーラが出ているからわかる」
「貫禄」というのはその人が出すオーラのようなものです。
その正体とは「実力」や「自信」といったものです。
内面からにじみ出るその人の人間性といったものが「貫禄がある」「貫禄がない」といった印象を相手に与えるのです。
「貫禄」を使った例文2
「彼女、最近、貫禄がついてきたね」
人のことを「肥えてきたね」とはさすがにはっきりと言い過ぎです。
そこで「貫禄がついてきた」と遠回しに言う言い方があります。
本人に言うのは、かなり親しく、冗談が通じる相手でないとまずいでしょう。
「貫禄」の反対語
「貫禄」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「軽率」【けいそつ】
- 「浅はか」【あさはか】
「軽率」【けいそつ】
「軽率」とはよく考えずに物事を行うこと、軽はずみな様子であることを言います。
「軽率な行動は慎むように」「何て軽率な人なの」という風に使います。
「浅はか」【あさはか】
「浅はか」とは思慮が足りない、浅薄、浅いという意味です。
「浅はかな奴」「何て浅はかなことをするんだ」などと使います。
「貫禄」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「貫禄」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「威厳」【いげん】
- 「威圧感」【いあつかん】
- 「風格」【ふうかく】
- 「品格」【ひんかく】
- 「威信」【いしん】
「威厳」【いげん】
「威厳」とは人を圧するいかめしさ、厳かでいかめしいことを言います。
「威厳のある態度」「威厳のない人」などと使います。
「威圧感」【いあつかん】
「威圧感」とは威勢、権力といったもので相手を恐れさせることを言います。
「あの人、最近妙な威圧感があるよね」「威圧感を出さないように極力大人しく振舞う」という風に使います。
「風格」【ふうかく】
「風格」とは言動、態度に出る品格のことを言います。
味わい、趣といった意味もあります。
「上に立つ者としての風格が備わっている」「風格がにじみ出ている」などと言います。
「品格」【ひんかく】
「品格」とはそのものから感じられる厳かさ、品位のことです。
「品格が劣っている」「品格を保つことは大事だ」という風に使います。
「威信」【いしん】
「威信」とは威厳と威厳に伴う信頼感といった意味があります。
「わが社の威信をかける」「威信にかかわる問題だ」などと使います。
「貫禄」の英語と解釈
「貫禄」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“presence”(立派な風采)、“dignity”(威厳)、“confidence”(自信)といった単語で言い表します。
例文は“gain an air of confidence”(貫禄がつく)、“He does not have presence”(彼は貫禄がない)となります。
いかがでしたでしょうか。
「貫禄」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
身に備わっている堂々とした威厳、その人の見た目、性格から感じられる人間性の高さ、重みといった意味があります。
そこから、俗にからかいの意味で「太っている」「肥えている」といった使い方もあります。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしていきましょう。