「品格」の意味とは?「品格」と「気品」「品位」の違い・対義語・英語・類語
「品格」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「品格」というのは人に対して使われることが多い表現であり、例えば「皇族には品格がある」「王室の人には品格がある」などという言い回しを聞いたことがあるという人もいるかもしれません。
ここでは「品格」という言葉について紹介します。
目次
- 「品格」の意味とは?
- 「品格」の読み方
- 「品格」の英語(解釈)
- 「品格」と「品位」の違い
- 「品格」の言葉の使い方
- 「品格」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
- 「品格」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「品格」と「気品」の違い
- 「品格」の類語や類義表現
「品格」の意味とは?
「品格」というのはその人やそのものに感じられる気高さや上品さのことを指します。
「品格」がある人、「品格」が備わっている人、などと表現することもあり、褒め言葉としてもよく使われています。
個人や特定の団体が気高く、尊敬を集められるような人徳を持っているという状態を「品格」が備わっていると表現することもあり、作法やマナーなど、立ち振る舞いがしっかりできている状態に対して「品格」が備わっていると表現することもあります。
「品格」の読み方
「品格」という言葉は「ひんかく」と読みます。
決して複雑な読み方ではありませんので、ぜひ読めるようにしておきたいものです。
また、漢字も書けるようにしておきましょう。
「品格」の英語(解釈)
「品格」という言葉を英語にすると“dignity”といった言い回しが一般的です。
例えば、「あの国の王女には品格がある」と表現するのであれば“The princess has such a dignity”と言えます。
また、“class”という言葉も使えます。
これには教養がある、などという意味合いも含んでいます。
「品格」と「品位」の違い
「品格」によく似た表現に、品位という言葉があります。
個人等には「品格=品位」などと書かれており、よくわからないと思う人もいるかもしれません。
どちらも気高さ、立派さ、などという意味合いがありますが、「品格」というのは人間性に対して使われる表現であり、品位というのは社会的な地位の高さを表しています。
例えば、見た目から育ちの良さなどがうかがえる場合には品位という言葉が使われる傾向にあります。
どちらも同じような意味で使われることが多いですが、「品格」というのは例えば「女王としての品格」などと使われることが多いとされています。
「品格」の言葉の使い方
「品格」という言葉は、人に対して多く使われる言葉です。
例えば、社長としての「品格」を持ち合わせている人、教員としての「品格」を持ち合わせている人など、人間に対して使われるのです。
また、育ちの良さなどではなく、見識等の立派さなどといった意味合いで使われる言葉であり、例えば「お姫様には品格がある」などといった使われ方をします。
「品格」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
ここでは「品格」という言葉を使った表現をいくつか紹介します。
動物占いで出てくる「品格のあるチーター」、そして「品格のない人」と言った言葉について解説します。
- 「品格のあるチーター」動物占い【ひんかくのあるちーたー】
- 「品格のない人」【ひんかくのないひと】
「品格のあるチーター」動物占い【ひんかくのあるちーたー】
動物占いに出てくる「品格」のあるチーターというのは、行動力や勘が鋭く、自分の理想を常に追い求める強い人だと考えられています。
あるいは損か得かで物事を判断する傾向があり、計算高いという欠点もあります。
人との距離感もなかなか合わせられず、自分の気持ちをストレートに相手に伝えてしまう欠点も指摘されています。
「品格のない人」【ひんかくのないひと】
「品格」がないと言われる人は、例えば動作や立ち振る舞いに問題があったり、マナーがなっていない人を指すことがあります。
あるいは言葉遣いが雑であり、丁寧な言葉遣いができない人、笑い方に品がない人、人に対して挨拶ができず、あるいは人の目を見て話ができない人を「品格」がないと表現することもあります。
人のために行動することが苦手であり、自分本位に動きやすい問題もあります。
「品格」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「品格」という言葉を使った例文をいくつか紹介します。
どのようなニュアンスで使われるのか、ぜひ覚えておきましょう。
- 「品格」を使った例文1
- 「品格」を使った例文2
「品格」を使った例文1
「女王には女王としての品格が備わっている」
王族や皇族など、各国には格式の高い人たちが住んでいます。
そのような中で、王族や皇族等を見たことがある、例えば日本の場合は一般参賀に行ったことがある、あるいはパレードなどで見かけたことがある、という人は、王族や皇族は「品格」が備わっている、と感じたという人もいるのではないでしょうか。
どことなく気品が漂っており、自分たちとは違う雰囲気を持ち合わせていると実感した人も多いかもしれませんね。
「品格」を使った例文2
「あの人には社長としての品格がある」
社長といっても、周りから見ると「計算高い」「損得しか考えていない」などと思われてしまう人もいます。
しかしそのような中で、どっしりと構えていて周りの人の意見を聞く姿勢ができており、周りに感謝することを忘れない、という人は社長としての「品格」がある、と思われることもあるのではないでしょうか。
社長として尊敬される人は、部下にも慕われるのです。
「品格」と「気品」の違い
「品格」という言葉に近い表現で気品というものがあります。
「品格」というのは身に付いた上品さを表しますが、気品というのは上品で気高く見えること、つまりどことなく上品で気高い赴き、という意味を指しています。
歳をとったからといってなくなるものではありません。
「品格」の類語や類義表現
ここでは、「品格」という言葉の類義語を紹介します。
若干違ったニュアンスを持っていたとしても、似たような意味合いを持つ言葉はぜひ知っておきたいものです。
- 尊厳【そんげん】
- 矜持【きょうじ】
尊厳【そんげん】
尊厳というのは尊く、厳かで犯してはならないこと、気高く威厳があること、という意味を持っています。
例えば価値が高い、貴重、などといった意味合いもありますし、身分が高いといった意味合いも持っています。
例えば、日本国憲法でも個人の尊厳というものが認められており、存在としての価値こそ個人の尊厳だと考えられています。
また、国家権力であったとしても犯せない権利と価値のことを個人の尊厳といいます。
矜持【きょうじ】
自尊心あるいは自分に価値があると感じること、尊敬や尊厳に値する性質のことを矜恃といいます。
プライドや自尊心、自負心などを意味することもあり、自信や誇りのことを指します。
自分に自信がある様子、誇りやプライドを持つ様子、などを指すこともあり、誰であれ、持たなければいけないものでもあります。
「品格」という表現は特別な人に対してのみ使われる表現だと思っている人もいるかもしれません。
しかし、「品格」がある人は社会のあちこちに存在しており、決して身分の高い人のみ「品格」がある、というわけではありません。
ぜひ自分も周りから「品格」がある人だと言われるようになりたいものです。