「冷遇」とは?意味や使い方!例文や解釈
「冷遇」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「冷遇」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「冷遇」とは?
- 「冷遇」の表現の使い方
- 「冷遇」を使った言葉と意味を解釈
- 「冷遇」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「冷遇」の反対語
- 「冷遇」の類語や類義語・言い換え
- 「冷遇」の英語と解釈
「冷遇」とは?
「冷遇」とは冷淡に待遇するという意味になります。
冷たくする、そっけなくする、関心を示さないといったことです。
- 「冷遇」の語源や由来
- 「冷遇」の読み方
「冷遇」の語源や由来
「冷遇」という言葉のそれぞれの漢字の意味を見ていきましょう。
「冷」は「冷たい」と使われますが、物の温度が低いという意味の他にも、愛情、思いやりがない、優しさ、温かさがないという意味があり「冷遇」の「冷」とはまさにこちらの意味合いと言えるでしょう。
また「遇」ですがこれは「遇する」の「遇」です。
意味は人をもてなす、扱うといった意味です。
それぞれの漢字の意味が理解できましたら「冷遇」という言葉の意味は簡単にわかることでしょう。
「冷遇」の読み方
「冷遇」と書いて「れいぐう」と読みます。
「冷遇」の表現の使い方
「冷遇」とはその字の通り「冷たく遇する」ということになりますから、冷たく扱う、そっけなくする、関心を示さないといった意味です。
いい意味合いはない言葉であるとまずは覚えておきましょう。
使い方としては「はっきり意見を言った為に、役員たちから冷遇されている」「冷遇に甘んじる」「冷遇されようとも、意見を変える気はない」という風になります。
「冷遇」という言葉自体が「冷たい扱い」となりますから、例えば「彼女は〇〇さんを冷遇している」などと言えば、いくら本当のことであっても悪口、批判といったニュアンスにもなる言葉です。
人に対して使う場合は気をつける必要があると言えるでしょう。
「冷遇」を使った言葉と意味を解釈
それでは「冷遇」を使った言葉をいくつか紹介します。
またその言い回しの意味も説明しますので使い方の参考にしてみてください。
- 「冷遇に甘んじる」【れいぐうにあまんじる】
- 「冷遇する」【れいぐうする】
- 「冷遇される」【れいぐうされる】
「冷遇に甘んじる」【れいぐうにあまんじる】
「冷遇に甘んじる」とは冷たく扱われることに納得しているわけではないけれど、耐えている、我慢しているといった意味になります。
「甘んじる」とは与えられたものが不十分であってもそれを受け入れるという意味があります。
「冷遇する」【れいぐうする】
「冷遇する」とは冷たくする、そっけなくする、悪い扱いをするという意味になります。
「彼女は自分の好き嫌いによって、後輩を冷遇するタイプだ」などと使います。
「冷遇される」【れいぐうされる】
「冷遇される」とは、悪い扱いを受けること、冷たくされること、どうでもいい存在として扱われることなどを言います。
「上司に冷遇される」「長い間、冷遇される」などと使います。
「冷遇」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「冷遇」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「冷遇」を使った例文1
- 「冷遇」を使った例文2
「冷遇」を使った例文1
「彼が、実力があるせいで冷遇されているとは。この会社のレベルがわかったよ」
「冷遇」とは冷淡に待遇することを言います。
実力があることを妬まれて「冷遇される」ことはありますが、それはその会社、もしくは上司など「冷遇する」人間のレベルの低さがわかります。
実力がある人を大切にしないということは、レベルが上がらないことを自分たちでしていることだからです。
「冷遇」を使った例文2
「冷遇に甘んじているわけではないが、今は動くことはできないのです」
「冷遇に甘んじる」とはひどい扱いだとはわかっていても、それを受け入れているという意味です。
例文はそのような状態を受け入れているわけではないけれど、今は動くことができないから仕方がないということを言っているのです。
「冷遇」の反対語
「冷遇」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「優遇」【ゆうぐう】
- 「厚遇」【こうぐう】
「優遇」【ゆうぐう】
「優遇」とは手厚くもてなすこと、大切に扱うことという意味です。
「経験者優遇」「優遇されていることに感謝の気持ちもない」などと使います。
「厚遇」【こうぐう】
「厚遇」とは手厚くもてなすこと、優遇と同じ意味となります。
「私は厚遇を受けているから安心してください」「客として厚遇されている」などと使います。
「冷遇」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「冷遇」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「冷たい対応」【つめたいたいおう】
- 「ひどい扱い」【ひどいあつかい】
- 「邪険にする」【じゃけんにする】
「冷たい対応」【つめたいたいおう】
「冷たい対応」とは愛情や思いやりがない、優しさや温かさがない、そのような物事をすることを言います。
「客に対してこのような冷たい対応をするとは、あの店員は何を考えているのだ」「彼女は、彼に冷たい対応で通している」という風に使います。
「ひどい扱い」【ひどいあつかい】
「ひどい扱い」の「ひどい」とは非常に悪い、お粗末である、人が黙って見ていられないほどの残酷なこという意味があります。
そのような状態で人に接するということになりますので、ようするに非常に悪い対応であるということです。
「こんなひどい扱い、初めてだ」「あの雇われ店長は、従業員にひどい扱いをしている」などと使います。
「邪険にする」【じゃけんにする】
「邪険にする」とは意地悪く、人に対して思いやりがない言動をすることを言います。
薄情とも言います。
「親戚が頼ってきたのに、邪険にする」「自分の子を邪険にするとは、あの親は人でなしである」という風に使います。
「冷遇」の英語と解釈
「冷遇」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“cold treatment”(冷遇)と言います。
例文は“give him cold treatment”(彼を冷遇する)となります。
いかがでしたでしょうか。
「冷遇」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「冷遇」は冷たく扱う、そっけなくするといったようにいい意味がない言葉です。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。