「心の闇」の意味とは!言葉の意味を徹底解説
「心の闇」、という表現を知っているでしょうか。
近年は事件報道などでもよく使われる言い回しですね。
ここでは「心の闇」、という言い回しについて紹介していきます。
目次
- 「心の闇」とは?
- 「心の闇」の具体例
- 「心の闇」と「トラウマ」の関係
「心の闇」とは?
「心の闇」、という表現は1997年、神戸連続児童殺傷事件から使われるようになった表現だと考えられています。
「心の闇」は犯罪を引き起こす可能性があるとも考えられており、近年特に問題視されている傾向があると言えるでしょう。
「心の闇」というのは心の中にある真っ黒な部分、影がある部分、という意味であり、自分の暗い部分になります。
「心の闇」とは、人間が抱えている悩みやストレスなどであり、誰しも持ち合わせているものだと考えられています。
どれだけ笑顔が多い人であったとしても、人には言えないような悩み、他人には話せないような経験等があるかもしれません。
そのような悩みやストレスなどが蓄積し、事件を起こす、などということも考えられるのです。
そのため、「心の闇」というのは特に少年犯罪などで重視されているものだと考えられます。
- 「心の闇」の読み方
「心の闇」の読み方
「心の闇」、という表現は「こころのやみ」と読みます。
特に難しい表現ではありませんので、ぜひ覚えておきましょう。
「心の闇」の具体例
先ほども述べましたが、「心の闇」という表現は1997年、兵庫県で起こった連続殺傷事件をきっかけとして事件報道等でも多く使われるようになった言葉です。
このとき、当時14歳だった中学生が殺人を繰り返し、彼は自分自身を酒鬼薔薇聖斗名乗ったことでも知られていますね。
普通の中学生だったにもかかわらず、2名が死亡、3人が重軽傷という大きな事件となり、その少年がどのように生活してきたのか、どのような社会環境だったのか、ということが問題視されました。
最初は猫を対象としていじめを繰り返していましたが、徐々に殺人という問題に走り、何が少年をこうさせてしまったのか、大きな注目が集まっていました。
その結果、少年の「心の闇」が事件を引き起こしたのではないか、と言われるようになり、「心の闇」という表現が使われるようになったのです。
「心の闇」と「トラウマ」の関係
トラウマという表現がありますね。
心的外傷と言われることもあり、外的内的要因による肉体的、または精神的な衝撃を受けたことにより、それにとらわれてしまう状態ということになります。
例えば、目の前で誰かが包丁で刺される姿を見たことによって包丁が握れなくなってしまった、目の前で誰かが考察される姿を見たことによってマフラーなどが使えなくなってしまった、などというのはトラウマだといえます。
その一方で、「心の闇」というのはトラウマとは異なり、誰もが持つものです。
人には言えない何かがある、本音が話せない、といった時に引き起こされるものであり、トラウマとは異なります。
トラウマは誰もが持つものではありません。
「心の闇」は誰もが持っているものですが、特に多感な時期である若者が「心の闇」を持ってしまった場合、殺人などの問題につながってしまう可能性も捨てきれません。
確かに誰もが持つものではありますが、悩み等は誰かと共有するということも忘れないようにしたいものです。