「レオポン」とは?意味!
「レオポン」、という表現を聞いたことがあるでしょうか。
阪神パークには剥製が置かれていますね。
ここでは「レオポン」という表現について詳しく紹介していきます。
目次
- 「レオポン」とは?
- 「レオポン」の問題性
- 「レオポン」の関連
- 日本に「レオポン」はいた?
「レオポン」とは?
「レオポン」というのはヒョウの父親とライオンの母親から生まれた雑種の動物です。
父親と母親が違う種類の動物であり、頭はないように、体はヒョウに似ると考えられており、英語の“leopard”と“lion”という表現を合わせて「レオポン」という名前ができあがりました。
初めての「レオポン」は1910年、インドのマハラシュトラ州で生まれました。
その後は1959年に兵庫県西宮市の甲子園阪神パークで「レオポン」が生まれ、それ以外にもドイツ、イタリアでも「レオポン」が生まれています。
自然界においてはこのような雑誌が生まれるという事はまず考えられませんが、たとえそれが人工飼育のもとであったとしても、領主の間には純粋に繁殖に関する生殖的な隔離がないものとして位置づけられています。
「レオポン」の問題性
先ほども述べた通り、ライオンとヒョウは自然界において自然に交尾するという事は考えられないため、わざと交尾させるということが問題なのではないか、という指摘があります。
動物園で「レオポン」を作る場合、ヒョウとライオンを幼い時から一緒に育て、お互いの違和感をなくし、さらに精神安定剤などを加えて興奮させないようにするなどという様々な工夫がなされています。
さらに、「レオポン」自体には生殖能力がないため、「レオポン」同士を掛け合わせるなどという事は不可能だと考えられています。
今現在は生命倫理などが問題視されるようになり、「レオポン」を作る試みはなされていません。
このような研究は興味本位でなされるわけにもいかないため、慎重な調査が求められています。
「レオポン」の関連
ここでは、「レオポン」と同じように違う種類の動物を掛け合わせてできた動物について紹介します。
- タイゴン (Tigon)
- ライガー
タイゴン (Tigon)
タイゴンはティグロンと呼ばれることもあります。
父親が虎で母親がライオンの雑種です。
ライガー
タイゴンとは逆で、もしも父親がライオンで母親が虎の場合はライガーと呼ばれます。
どちらも自然界における交雑例は存在せず、人工的な環境によるものとなります。
日本に「レオポン」はいた?
1959年、兵庫県の阪神パークで「レオポン」が2頭生まれました。
1頭は2ヶ月半で死亡していますが、もう1頭は元気に育ちました。
今でも「レオポン」の剥製が阪神パークに展示されています。
つまり日本にも「レオポン」がいたということになりますが、先ほども述べた通り、今は生命倫理の問題もあり、生きている「レオポン」はいません。
違う種類の動物を掛け合わせるということに倫理的な問題を覚える人もいるかもしれません。
確かにそのような問題は事実ですので、このような研究は慎重に進められていかなければいけない一方で、さらなる研究が期待されているのも事実だと言えるでしょう。