「サブプライムローン」とは?意味や「リーマンショック」についても詳しく解説!
少し前にアメリカで問題になった「サブプライムローン」について、詳しく解説していきます。
目次
- 「サブプライムローン」とは?
- 「サブプライムローン問題」とは?
- 「サブプライムローン」と「リーマンショック」の関係
- 「リーマン・ブラザーズ」とは?
「サブプライムローン」とは?
「サブプライムローン」とは、それほど信用力のない人が利用する、比較的高金利のローンのことです。
ローン会社から見て、信用力の高い優良顧客を「プライム(層)」と呼んでおり、そのような人たちと比較するとそれが低いという意味で、「サブプライム(層)」という名称が付けられています。
ローンの金利は、借りる金額や期間、そして信用力によって変化します。
同じ金額であっても、プライム層よりサブプライム層の方が高い金利となるのは、いた仕方のないところです(きちんと返済してもらえない可能性がプライム層より高い分、高金利になると考えてください)。
「サブプライムローン問題」とは?
「サブプライムローン問題」とは、多数のサブプライムローン(主に住宅ローン)が返済されずに滞ってしまった為に、金融や経済に大きな影響が出てしまったことで、2008年頃がこの問題のピークでした。
サブプライム層には返済できそうにない無理なローンまで平気で通してしまっていたことから起きてしまった問題で、全ては銀行や貸付会社の見通しの甘さだと言われています。
尚、これはアメリカ国内での話ですが、実は日本でも過去のバブル時代に似たようなことが起きており、いい調子で貸付を行っていた為、バブル経済の終焉と共に返済されない負債が膨らみ、他行に吸収されることになった銀行や倒産する会社が相次ぎました。
よって、日本から見ても、決して他人事でもありません。
「サブプライムローン」と「リーマンショック」の関係
リーマンショックとは、サブプライムローン問題の影響で、リーマン・ブラザーズという世界的にも大きな投資会社が倒産してしまったことから、世界的に影響が出てしまったことです。
そのリーマン・ブラザーズが直接サブプライムローン(住宅ローンなど)に関わっていた訳ではありませんが、その投資先に銀行やローン会社が多数あったことから、間接的ながらも多大な打撃を被ってしまい、倒産への追い込まれてしまったのです。
リーマン・ブラザーズはアメリカの会社ですが、国内外に多数の支社があり、世界的にも大きな影響力をもっていた為、この問題はアメリカ国内だけに留まらず、日本の経済、株価にも大きく影響したのはご存知の通りです。
「リーマン・ブラザーズ」とは?
「リーマン・ブラザーズ」は、かつては日本にも支社が存在した世界でも有数の投資会社でした。
社名の由来はリーマン兄弟によって設立されたことからで、ニューヨークに本社を構えていましたが、倒産から10年が経過した2018年現在でもまだ全ての清算が終わっておらず、倒産による世界的な経済への影響は計り知れないものがあったことが分かります。
近年の日本でも、マイナス金利政策(民間銀行が日本銀行に預けても金利が付かないどころか、マイナスになってしまうようにしたことで、一般への貸し出しを推奨する政策)によって、以前より大きなローンが通りやすくなったと言われていますが、サブプライムローン問題のようにはならないように注意してもらいたいものだと言われています。
サブプライムローン問題は、日本にとっても決して対岸の火事ではなく、それによる大きな影響を受けてしまいました。
それによって倒産してしまった会社も多くあったほどの経済における大事件だったと覚えておきましょう。