「LED」とは?詳しい説明やメリットやデメリットまで解説!
最近ではすっかり一般的になった「LED」について、改めて詳しく説明していきます。
目次
- 「LED」とは?
- 「LED照明」のメリット
- 「LED照明」のデメリット
「LED」とは?
LEDとは、“Light Emitting Diode”(発光ダイオード)を略した言葉です。
文字通り、電気を流すことで固体発光するダイオードのことで、以前は主にちょっとした表示のランプに利用されていましたが(例えば、テレビに付いている電源が入っている時には緑、消すと赤になる小さなランプがそれです)、近年では電球や蛍光灯の代わりにも使用されるようになりました。
それが可能になったのは、青色LEDが誕生したからに他なりません。
それまでは、緑と赤のものしか存在していませんでしたが、新たに青色が登場したことで、光の三元素の“RGB”(Red、Green、Blue)が全て揃い、それらの発色の度合い如何でどのような色でも出せるようになりました。
この3種類共に最大の発光を行うと、電球や蛍光灯の代わりになる白色が出せるという訳です。
尚、青色LEDは1993年に日本人の中村修二氏を中心に発明されたもので、電球などのLEDが利用された照明が登場したのはそれ以降のことです。
同氏はこの功績から、その後、ノーベル物理学賞を(共に開発に加わった2人と共に)受賞したほどで、青色LEDは世界的にもそれだけ大きな発明でした。
「LED照明」のメリット
LED電球や照明を利用するメリットは、電気代の節約になることです。
同じ明るさ(ルクスの数値)でLEDによる照明は、電球や蛍光灯のおよそ1/4の電気の使用量で済むと言われています。
その為、LEDに置き換えられる電球や蛍光灯を全てそのようにすると、実際の電気代も1/3程度になる試算です(あくまでざっとした計算です)。
更に、LED自体の寿命は半永久と言われている為、電球などとしても(その他の部分の劣化により、使用できなくなるまで)10年は平気で使用できるという点から、交換の手間が省け、買い換える費用を節約できるというメリットがあります。
「LED照明」のデメリット
しかし、LEDによる照明は、電球や蛍光灯と比較して、それ自体の価格が高額だというデメリットがあることを忘れてはいけません。
例として、普通の電球を同じ明るさが出せるLED電球と比較すると、10倍近い価格の差があります(60W相当の電球同士で比較しています)。
長く使えば、寿命の差も手伝って、LED電球の方がお得になると言われていますが、普段はあまり点けない場所までわざわざLED電球にすることもありません(何十年も経たないと逆転しない場合も多いです)。
毎日必ず点ける部屋の照明など、使用頻度が高い場所でも、逆転までに1年程度は掛かると考えられる為、現在の照明から置き換えればすぐに得になるという訳でもないのです。
どんな色でも出せるようになったことで、LEDの使い道は飛躍的に広がりました。
野球場のバックスクリーンの大画面も、一部では全てLEDで作られたものに置き換えられているほどです。