「珮後」とは?意味!徹底解説
古くから存在する言葉は使われていないものも多く存在しますが、何かのきっかけで注目・知名度を上げることもあります。
その言葉の一つが「珮後」という言葉です。
しかし読み方や意味を知らない人も多く、どのような言葉か紹介していきます。
目次
- 「珮後」とは?「珮」とは?
- 「蘭は珮後の香を薫らす」の意味
- 「珮後」のが話題になった理由
- 「蘭は珮後の香を薫らす」の類語や言い換え
「珮後」とは?「珮」とは?
「珮後」という言葉は「はいご」と読み、「珮」に由来した意味を持ちます。
元々「珮」は中国古代の王である瑪瑙の髪飾り・奈良時代の礼服に着ける古代の飾り付けを表す言葉とされています。
現代では装飾品としての意味・持っており、それに「後」と続くため、装飾品の後ろ」と解釈されています。
「蘭は珮後の香を薫らす」の意味
「珮後」は万葉集の中で用いられている言葉ですが、そこから「蘭は珮後の香を薫らす」という言葉も注目されています。
しかし正しく意味を理解している人は少ないです。
この言葉の意味として「薫らす」という言葉は煙を起こす・立てるといった意味を持ちます。
その対象は「蘭」とされており、香りを巻き起こす・匂わせるといった解釈となります。
そして文中に「珮後」とあり、装飾品の後ろという意味が組み込まれています。
装飾品の後ろを表すものは身に着けている人間となるため、「蘭の匂いは、装飾品をつけた人のような香り」という意味となります。
「珮後」のが話題になった理由
「珮後」という言葉が注目されたきっかけとして年号が令和になったこととされています。
例話という言葉が生まれた由来として、万葉集の中の「初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香」からの引用と発表しています。
そしてその解釈から安倍総理が会見にて「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味で述べています。
そのことがきっかけとなり、美しいものを表す言葉として「珮後」という言葉が注目を集めるようになりました。
「蘭は珮後の香を薫らす」の類語や言い換え
「蘭は珮後の香を薫らす」という言葉は古くから存在する言葉であり、美しさを含む装飾品の後ろを意味しています。
しかし似た意味・解釈を持つ意味も存在しており、どのような類語・言い換えた表現があるか例を紹介していきます。
- 「残り香」【のこりが】
- 「余薫」【よくん】
「残り香」【のこりが】
「残り香」は過ぎ去った後に残る、その人の香り・匂いを意味する言葉です。
香り自体に蘭のように花を表す意味はなく、あくまで後に残る印象のような解釈となります。
しかし相手や捉え方によっては美しさから花のようと捉える・表現する場合もあるため、類語とされています。
「余薫」【よくん】
「余薫」という言葉はその後まで残る香りのことを意味しています。
香り自体は実際のにおい以外にも対象の物が残す余韻を香りとして表現することもあり、類語とされています。
「珮後」という言葉は年号が令和になったことがきっかけで注目を集めた言葉です。
古くから存在する言葉であり、その意味の美しさからも今後も知名度・注目を高めていく言葉として認識されています。