「ユビキタス(ubiquitous)」とは?意味や語源!関連語ついて詳しく解釈
ビジネスの世界では、“ubiquitous”(ユビキタス)という言葉が生まれてから久しいのですが、この言葉にどのような意味があるのかを正しく理解されていない人も結構いるのではないかと思います。
そこでここでは、この“ubiquitous”(ユビキタス)について考察していくことにします。
目次
- “ubiquitous”(ユビキタス)とは?
- “ubiquitous”(ユビキタス)の語源
- “ubiquitous”(ユビキタス)の関連語ついて詳しく解釈
- 「ユビキタス」とIoTの違いはある?
“ubiquitous”(ユビキタス)とは?
“ubiquitous”(ユビキタス)とは、「コンピュータネットワークなどの情報通信技術をベースにして、何時でも何処にいても簡単に、自分の必要な情報が得られる環境」という意味を持つ言葉です。
“ubiquitous”(ユビキタス)の語源
“ubiquitous”(ユビキタス )は、元々、何時でも何処でも存在するという「偏在」を示している言葉で、英語の“ubiquitous”を語源としています。
古くは、ラテン語で「遍在」を意味する“ubique”に由来しており、宗教的な解釈で「神の遍在」を表すために用いられていました。
“ubiquitous”(ユビキタス)の関連語ついて詳しく解釈
では、ここで“ubiquitous”(ユビキタス)に関連する言葉をいくつか考察していくことにしましょう。
- 「ユビキタスネットワーク」
- 「ユビキタス社会」
「ユビキタスネットワーク」
「ユビキタスネットワーク」という言葉が一時期もてはやれたのですが、これはパロアルト研究所のマーク・ワイザーという人が、1991年に発表した論文の“The Computer for the 21st Century”の中で、「コンピュータネットワークなどの遍在」という意味合いで用いた言葉です。
それ以降、「ユビキタスコンピューティング」や「ユビキタスネットワーク」というキーワードで広っていくことになります。
「あらゆる所や至る所で利用することができるコンピュータネットワーク」のことを指しており、まさにインターネット時代を指し示した言葉として理解することができます。
「ユビキタス社会」
「ユビキタス社会」という言葉も登場してきましたが、これも「何時でも何処にいても誰でもがコンピュータネットワークやインターネットなどのネットワークにつながることで、様々なサービスを受けることができて、人々の生活がより豊かになる社会」ということを言っています。
「ユビキタス」とIoTの違いはある?
この数年、「IoT」という言葉も登場していますが、「IoT」とは、「コンピュータなどの情報通信機器だけでなく、世の中にある様々な物に通信機能を搭載させて、インターネットに接続したり相互通信をすることで、自動認識、制御、遠隔計測などを行うこと」を意味しています。
そのことから、「IoT」は「ユビキタス社会」を実現する手段として理解することができます。
今やインターネットが生活・ビジネス社会な情報インフラとして普及していますが、まさに「ユビキタス」を現実にしたものです。
そのおかけで今までより、利便性の高い生活を送ることや、新たなビジネスモデルを作ることができるようになっています。