「影武者」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「影武者」と言うととてもカッコいい響きの言葉ですが、一体どの様な意味があるのでしょうか。
語源や例文なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「影武者」とは?
- 「影武者」の語源や由来
- 「影武者」の表現の使い方
- 「影武者」を使った例文と意味を解釈
- 「影武者」の類語や類義語・言い換え
「影武者」とは?
「影武者」の概要について紹介します。
- 「影武者」の読み方
- 「本人と同じ背格好で同じ服を着た身代わりの人」の意味
- 「裏で表で活躍する人達を操ったり助けたりする人」の意味
「影武者」の読み方
「影武者」は「かげむしゃ」と読みます。
「武者」を「ぶしゃ」と読まない様に注意しましょう。
「本人と同じ背格好で同じ服を着た身代わりの人」の意味
非常に偉い立場の人で、命を狙われる危険がある場合、外出時にその人と同じ位の背格好の人を何人か選んで同じ服装をさせます。
一度に行動して敵や命を狙う人達の目を欺く目的の人で、この身代わりの人を「影武者」と呼んでいます。
日本ではあまり見られないのですが、海外では非常に重要な立場の人に対して「影武者」が立てられることも多くあります。
「裏で表で活躍する人達を操ったり助けたりする人」の意味
表だって華やかに活動する人達がいる中で、裏で実際に計画を練ったり作戦を指示する人のことを言います。
全ては表面で活動する人達のアイデアではなく、裏にいる人たちのアイデアや企画によるものです。
この様に裏で操る人のことを「影武者」と言うのです。
「影武者」の語源や由来
「影武者」の由来は、戦国時代に総大将を守る為に、良く似た人物に同じ格好をさせて身代わりとしてきたとから来ています。
昔は大将が首を打ち取られてしまうと負けとなるので、簡単に敵に見つからない様にしていました。
大将と背格好が同じだったり顔が似ている人を見つけて、大将の甲冑を着せて陣地に座らせていたのです。
敵が襲ってきた時にはその身代わりを大将だと思って襲ってくるのですが、その頃には本物の大将は部下に紛れて逃げているのです。
少し卑怯な感じがしますが、戦国時代には「影武者」はよく使われていた方法でした。
「影武者」の表現の使い方
「影武者」は、目の前にいる人が本人ではないと思った時に使います。
日本では、アイドルがホテルを出る時に、大勢のファンが出待ちをして混乱することがあります。
そこで表玄関から似た様な背格好の若い人を車で出発させておき、裏からこっそりと本人が出て行くことがよくあり、この身代わりの人を「影武者」と言うのです。
「影武者」を使った例文と意味を解釈
「影武者」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「影武者」を使った例文1
- 「影武者」を使った例文2
「影武者」を使った例文1
「誰か明日私の影武者になって試験を受けて欲しい」
明日重要な試験があるのですが、難しくて自信がない状態です。
誰か自分の身代わりになって試験を受けて欲しいという気持ちを表しています。
「影武者」を使った例文2
「大統領の影武者として何年間も過ごした人がいる」
海外で独裁的な政治を行っている大統領は敵も多く、常に命のを狙われる危険があります。
そこで「影武者」を立てて常に一緒に行動させる様にしていることもあるのです。
「影武者」に選ばれた人は自分も命が狙われるとあり、気が気でなかったに違いありません。
「影武者」の類語や類義語・言い換え
「影武者」の類語を紹介します。
- 「替え玉」【かえだま】
- 「そっくりさん」【そっくりさん】
「替え玉」【かえだま】
意味は「麺類のお代わりのこと」「本人だと偽って成りすまし代わりに行動すること」という意味です。
「替え玉受験」は良く使われる言葉で、身代わりで試験を受ける不正行為のことを言います。
「そっくりさん」【そっくりさん】
「本人に顔や容姿、仕草が良く似ている人のこと」という意味です。
「影武者」は「本人と同じ背格好で同じ服を着た身代わりの人」「裏で表で活躍する人達を操ったり助けたりする人」という意味があります。
本人の振りをしているけれども明らかに違うという人に対して使ってみましょう。