「出来心」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「出来心」という表現を知っているでしょうか。
「出来心」で失敗してしまったと感じる経験を持つ人もいるでしょう。
ここでは「出来心」という表現について詳しく紹介していきます。
目次
- 「出来心」とは?
- 「出来心」の語源や由来
- 「出来心」の表現の使い方
- 「出来心」を使った例文と意味を解釈
- 「出来心」の類語や類義語・言い換え
「出来心」とは?
「出来心」というのは計画的ではなく、その場で急に起こった良くない考えという意味になります。
例えば、本当は飲み会でただ飲んで家に帰る予定だったにもかかわらず、素敵な女性と出会ってしまい、朝まで飲み歩いたという経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
「出来心」で女性と体の関係を持ってしまったという人もいるかもしれません。
あるいは、「出来心」で彼女と付き合うことにしてしまったけれど後から後悔したということもあるかもしれませんね。
このように、計画的ではなく、うっかりその時の気持ちで判断してしまったことなどを「出来心」というのです。
- 「出来心」の読み方
「出来心」の読み方
「出来心」という言葉は「できごころ」と読みます。
難しい表現ではありませんが、日常的に使われる言い回しですので間違えないように読みたいものです。
「出来心」の語源や由来
「出来心」という表現はどのように生まれたのでしょうか。
「出来心」の「出」は外に出る、表面化する、という意味であり、「来」は来る、という意味です。
つまり、「出来」は外に現れる、外に出てくる、という意味になるのです。
「心」というのは誰もが知る通り、感情や石などの精神的な面を指しており、「出来心」という言葉は不意に外に現れた心、という意味になるのです。
「出来心」の表現の使い方
「出来心」というのは計画的ではなく、その時の気持ちでやってしまったこと、急に起こった悪い気持ち、という意味があります。
ふと思いついたいたずらや良くないことに対して使われることが多いですが、例えば姉妹のケーキはこっそり食べてしまったなどという程度の「出来心」もあれば、犯罪になるような「出来心」もあります。
例えば、うっかり万引きをしてしまった程度であれば話し合いで済むこともあるかもしれませんが、うっかり誰かを殺害してしまったというのでは「出来心」にはなりません。
そのため、「出来心」の幅は広い一方で、全てが「出来心」で許されるというわけではないということも知っておかなければいけません。
「出来心」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「出来心」を使った例文1
- 「出来心」を使った例文2
「出来心」を使った例文1
「小学生の時、出来心で万引きしてしまったことがあります」
「出来心」で何かを盗んでしまった、万引きしてしまった、ということもあるかもしれません。
窃盗は紛れもなく犯罪ですので「出来心」では言い訳になりませんが、正直に反省し、謝罪をすれば許してもらえることもあるかもしれませんね。
いくら「出来心」があったとしても、窃盗には手を出さないようにしなければいけません。
「出来心」を使った例文2
「うっかりとした出来心で、父が大切にしていたお酒を飲んでしまいました」
家族間であっても、食べ物の恨みは恐ろしいと言われています。
誰かが大切にしているケーキやお菓子などをこっそり食べてしまえば、後から大変なことになるかもしれません。
しかしその一方で冷蔵庫開けたらおいしそうなお酒があった、おいしそうなケーキがあった、などということであれば、うっかりと味わってみたいと思うかも知れませんね。
まさにこれは「出来心」だと言えるでしょう。
「出来心」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「心の弾み」【こころのはずみ】
- 「魔が指す」【まがさす】
「心の弾み」【こころのはずみ】
心の弾み、というのは気まぐれ、衝動、突然の欲望という意味になります。
気まぐれというのは気分が変わりやすく予測がつきにくいという意味ですが、他の人を混同するという性質があります。
「魔が指す」【まがさす】
魔が指す、というのは悪魔が心に入り込んだように、一瞬判断や行動を誤るという意味です。
例えば「出来心」で誰かの財布を盗んでしまったなどということであれば、それは魔が指したと言えるかもしれません。
「出来心」は多くの人に経験があるのではないでしょうか。
笑って済ませられるような「出来心」ならば良いですが、犯罪になってしまうような「出来心」はいただけません。
「出来心」を抱いたとしても理性を忘れないようにしたいものです。