「絵空事」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「絵空事」という言葉にはどの様な意味があるのでしょうか。
語源や例文なども併せて紹介しますので参考にして下さい。
目次
- 「絵空事」とは?
- 「絵空事」の語源や由来
- 「絵空事」の表現の使い方
- 「絵空事」を使った例文と意味を解釈
- 「絵空事」の類語や類義語・言い換え
「絵空事」とは?
「絵空事」の概要について紹介します。
- 「絵空事」の読み方
- 「絵空事」の意味
「絵空事」の読み方
「絵空事」は「えそらごと」と読みます。
「そらごと」を「くうじ」と読まない様にしましょう。
また、漢字では「絵空言」と書き間違いをしない様に注意しましょう。
「絵空事」の意味
「絵空事」の意味は「大げさで非現実的なこと」です。
「絵空事」の「絵」は絵画のことで、本来の景色よりも美化されている部分が大きいことからきています。
絵は画家の個性や思想が反映されていて、その時実際にそこになかったものが描き足されていることも多いのです。
また、劣っていると思われる部分は素晴らしく描いた入り、色も鮮やかにすることもあり、作者次第でまるで違う雰囲気に仕上がることもあります。
絵で描いた様に非現実的で大袈裟だと思われるようなことに対して「絵空事」と言うのです。
「絵空事」の語源や由来
「絵空事」の語源は、鎌倉時代の学者「橘成季(たちばなのなりすえ)」による「古今著聞集」という書物からきています。
文中に「描いた絵があまりにも美しくて現実的ではない」という内容の部分があり、ここから「絵空事」として使われる様になりました。
「絵空事」の表現の使い方
「絵空事」の使い方を幾つか紹介します。
- 「絵空事に過ぎない」
- 「絵空事を並べる」
- 良い意味で使われない
「絵空事に過ぎない」
どんなに素晴らしいことや理想的なことを言っていても、所詮絵に描いた景色の様に自分の理想を話しているだけ、という意味で使われます。
実現する可能性が低く、追い求めるだけ無駄であるという冷めた考え方も含まれています。
「絵空事を並べる」
素晴らしい意見やアイデアを提言するのですが、どれも現実味がなく具体的にどの様に実現させるのか全く見えて来ないことを言います。
若い人が自分夢や希望を何も考えずに色々と述べている時の表現です。
良い意味で使われない
「絵空事」は「非現実的な」「大げさな」という意味で使われるので、良いイメージではありません。
人に対して使うとその人の意見をバッサリと切り捨てることになるので注意しましょう。
「絵空事」を使った例文と意味を解釈
「絵空事」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「絵空事」を使った例文1
- 「絵空事」を使った例文2
「絵空事」を使った例文1
「今からでも売り上げを2倍に伸ばせるなんて絵空事に過ぎない」
自信を持っている営業マンが「これからも努力をすれば売り上げを2倍に伸ばせます」と熱弁しています。
景気やトレンドの動向から見てもこれから売り上げは下がる一方で、余程の新商品でも開発しなければとても実現できないと思われています。
「絵空事」を使った例文2
「いつまでも絵空事を言っていないでちゃんと就職したら」
常に夢を持っているのは良いのですが「これから大金持ちになる」「成功して海外に豪邸を持つ」など高い理想を掲げるばかりで、実際には何も努力をしない人に対して忠告している言葉です。
「絵空事」の類語や類義語・言い換え
「絵空事」の類語を紹介します。
- 「夢物語」
- 「絵に描いた餅」
「夢物語」
「まるで夢の中の様に現実味のない話を語ること」を言います。
本人はその気になっていて、熱く語る時に使われます。
「絵に描いた餅」
「何の役にも立たないもの」「本物でなければ値打ちがないということ」を意味します。
「絵に描いた餅はどんなに本物そっくりに上手に描かれていても、実際には食べられない」ということから来ています。
「絵空事」は「大げさで非現実的なこと」という意味です。
理想的なことばかり言っていて具体的なイメージが湧いてこない時に使ってみましょう。