「千秋楽」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
この「千秋楽」は、相撲で使われているのをよく見聞きすると思いますが、更に色々と詳しく見ていきましょう。
目次
- 「千秋楽」とは?
- 「千秋楽」の語源や由来
- 「千秋楽」の表現の使い方
- 「千秋楽」を使った例文と意味を解釈
- 「千秋楽」の類語
「千秋楽」とは?
千秋楽とは、何日か続いた興行(イベント)の最終日という意味で使う言葉です。
元は歌舞伎や演芸の興行において、業界用語として使われていた言葉が、大相撲でも使われるようになったと言われています。
現在では、その他のイベントでも普通に使われている言葉で、「明日でやっと千秋楽を迎える」のような使い方でよく見聞きします。
ただし、この言葉で最終日を表現するのは、それなりに長い期間(最低でも1週間程度)行っていた場合です。
3日しかないイベントなどでこのように使うと、さすがに仰々しくなってしまう為、その場合は単に「最終日」とした方が自然です。
- 「千秋楽」の読み方
「千秋楽」の読み方
「千秋楽」は、「せんしゅうらく」と読む言葉です。
「千秋」(せんしゅう)という言葉が別にあるので、そちらを知っていれば普通に読むことができるでしょう。
この「千秋」は、それだけで「物事の終わり」と使える言葉です。
「千秋楽」の最終日という意味は、この「千秋」からきているという説がありますが、有力な説は実はそれではないと言われており、それについては以下で詳しく紹介します。
「千秋楽」の語源や由来
千秋楽という言葉の語源については、上のように「千秋」からという説もありますが、昔の雅楽の公演で、最後に必ず「千秋楽」という楽曲を演奏していたことからだという説が有力です。
この最後の「千秋楽」という楽曲は、その公演に足を運んでくれたお客さん全てに対し、幸あれという意味で演奏していました。
その千秋楽をもって、その日の演目は全て終了となっていた為、ここから転じて演芸の公演の最終日という隠語となり、それが一般的にも広まったとされています。
「千秋楽」の表現の使い方
「千秋楽」は、イベントなどの開催側が、いよいよ最終日だと使う場合だけでなく、お客さん側も同様に最終日という意味で普通に使える言葉です。
「千秋楽公演には行けることになった」と使えば、お客さん側がその興行やイベントの最終日には行けるだろうという意味になり、業界用語ながら、一般の人が使ってもおかしい言葉ではありません。
「千秋楽」を使った例文と意味を解釈
千秋楽を使った例文と、その意味の解釈です。
今では誰でも普通に使う言葉なので、例文の形も豊富です。
- 「千秋楽」を使った例文1
- 「千秋楽」を使った例文2
「千秋楽」を使った例文1
「あの力士は今日負けてしまったので、千秋楽で勝ち越しを懸けることになった」
相撲は、15日間で一場所(十両以上の取組の話です)となっており、そのうち8勝すれば勝ち越しとなります。
14日目が終わった時点で7勝7敗だと、正にこの例文のようなシチュエーションとなります。
「千秋楽」を使った例文2
「3ヶ月にも渡って行われていた全国ツアーも、この東京公演が千秋楽だ」
一般にこの言葉が使われるいい例で、その東京公演をもって全国ツアーが終わるという意味です。
「千秋楽」と使うだけで、「最終日」という意味になるので、特に「千秋楽の日」のような形にする必要はありません。
「千秋楽」の類語
千秋楽と似た意味で使える言葉です。
「最終日」がそのものの意味ですが、以下も見聞きすることがあります。
- 「終幕」【しゅうまく】
「終幕」【しゅうまく】
「幕が下りる」(その舞台が終了する)という意味の言葉ですが、「この公演も、明日でいよいよ終幕だ」のような形で使うと、「千秋楽」と同じ意味になります。
千秋楽は、興行やイベントの「最終日」という意味で、誰でも気軽に使える言葉です。
特に業界用語だと意識する必要はありません。