「問屋」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「問屋」という言葉をご存知でしょうか?
中高年の人ならば、この言葉の意味を知っていますが、若い世代の人達は聞き慣れない言葉かもしれません。
そこで今回はこの言葉について説明をしていくことにします。
目次
- 「問屋」とは?
- 「問屋」の英語と解釈
- 「問屋」の語源や由来
- 「問屋」を使った例文と意味を解釈
- 「問屋」の類語や類義語・言い換え
「問屋」とは?
「問屋」とは、「メーカーなどの生産者から商品を仕入れて、小売商におろす業をしている立場の人や業者」のことで、「卸売商」とも呼ばれています。
- 「問屋」の読み方
「問屋」の読み方
「問屋」は「とんや」という読み方をしますが、今ではめっきり使われることが少なくなったので、ここで忘れないように、しっかりとチェックしておいてください。
「問屋」の英語と解釈
「問屋」を英語に訳すと、“wholesale store”という言葉で表現することができます。
「問屋」の語源や由来
「問屋」という仕事は、鎌倉から室町時代にかけて、港湾の貨物の保管や輸送、仲介売買をした業者が起源と言われています。
当時は問丸(とびまる、といまる)と呼ばれていたようですが、江戸時代の卸売業者から「問屋」と変化していったとされています。
しかし、今の問屋と異なり、同じ業種の問屋同士で組織を結成して既存利益を守っていました。
そして、卸価格も話し合いで決めて、安売りすることなどは許されていなかったのです。
このように「問屋」の由来はかなり遡ることになります。
「問屋」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「問屋」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみてください。
- 「問屋」を使った例文1
- 「問屋」を使った例文2
「問屋」を使った例文1
「問屋とはメーカーの販売を一手に引き受けている会社を指しており、販売のプロと言えるでしょう」
「問屋」は現代のビジネス業界では、「販売代理店」や「ディーラー」、「パートナー」と言ってもいいかもしれません。
「問屋」を使った例文2
「全く努力せずに稼ごうとしても、そうは問屋が卸さない」
「問屋」を使ったことわざに「問屋が卸さない」というものがあります。
これは、「自分勝手な要求をされても、簡単にその要求に応じるわけにはいかない」、「物事は簡単に思い通りにいくことがない」という意味で使われています。
この例文が、その典型的な使い方になるでしょう。
「問屋」の類語や類義語・言い換え
「問屋」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉が使えるか見ていくことにしましょう。
- 「卸商」
- 「ブローカー」
「卸商」
「卸商」という言葉がありますが、「問屋」の類義語として扱うことができます。
「大量の品物を買って、それを買いたい顧客や商店に転売する仕事をしている人のことです。
今でも時々専門業界の中で、使われる言葉です。
「ブローカー」
「ブローカー」という言葉もありますが、「売買の仲介をする人」、「仲買人」という意味で、「問屋」の類義語として挙げることができるでしょう。
ただ、この言葉は「闇のブローカー」といったような使われ方をすることがあるために、何となくダークなイメージがあります。
しかし、決して変な意味ではありません。
「仲買人」という意味で、きちんとした職業の1つです。
おそらく市場の仕事を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか?
「問屋」という言葉の意味や使い方を例文形式で紹介してきましたが、少しは理解が深まったのではないかと思います。
「問屋」は「生産者と購入者の間を取り持つ中間業者」という理解もできるのですが、今では時代の流れで大きく形態が変化しています。
インターネットの普及で「問屋」もネットの中で、取引が成立されることから、この仕事もなくなりつつあります。
時代の変化とは言え、とても寂しいことですが、仕方のないことかもしれません。