「原価厨」の意味とは?「原価」について・特徴まで詳しく解説!
どんな商品に対しても、まず原価を考えてしまうのが、この「原価厨」と呼ばれる人たちです。
目次
- 「原価厨」とは?
- 「原価」とは?
- 「原価厨」の特徴
- 「原価厨」が無視している主な要素
「原価厨」とは?
原価厨(げんかちゅう)とは、その商品を作るのに原価としていくら掛かっているのかといったことばかり気にしている人たちに対して使う言葉です。
それが分かると、次は決まって(販売価格が)高過ぎるなどと文句を言い始めるのが特徴で、原価だけでそれが作れると考えているようですが、商売はそんなものでもないことが全く分かっていないと言っていいでしょう。
「原価」とは?
原価とは、提供される商品を作る為に、(最低限必要な)材料費としてどれだけ掛かったのかという金額です。
ラーメンで実際の例を挙げると、スープに50円、麺に30円、トッピング類に120円などという形で表現できます。
これだけ見ると、200円しか掛かっておらず、それを500円程度で提供しているとなると、どれだけ儲けているのかと思ってしまいますが、それらの材料類だけでラーメンとして完成する訳はなく、実際には調理する人(作り手)に対する対価などまで考えないといけないのは言うまでもないでしょう。
尚、仕入れた商品を1つのパッケージとしてそのまま販売している場合には、「仕入れ値」のこととして使う言葉ですが、ここではそちらの意味ではなく、上の例のような意味で解説しています。
「原価厨」の特徴
「原価厨」の特徴は、材料だけでそれが完成すると考えているところです。
上のラーメンの例でもそうですが、各材料費だけしかお客さんから貰わないのでは、お店は潰れてしまいます。
商売として成り立たせる以上、最低でも原価を上回る価格で提供するのが当たり前です。
それを全く考慮していないのが、すぐに高い高いと言い出す「原価厨」の最大の特徴です。
「原価厨」が無視している主な要素
商売には、以下の2つは欠かせない要素です。
それらも考慮した上で決めているのが販売価格です。
- 「人件費」
- 「光熱費」
「人件費」
当然ですが、働いている以上、それに対する対価を求めるものです。
またラーメン店を例に挙げますが、1人で切り盛りしているとして、1ヶ月で20万円はそれとして貰うと考えると、その分が1杯1杯にラーメンの値段に上乗せされることになります。
この作り手への対価(従業員の給料)のことを全く考えずに算出された原価など、実際には何の意味も持ちません。
「光熱費」
同じくラーメン店を経営するとなると、当然毎月この光熱費が掛かります。
水道、ガス、電気代の他に、賃貸物件であれば、家賃もそれらに加えて考える必要があります。
これもまた、販売価格に上乗せして捻出するものなので、どんな商品であろうと、原価より高く提供されるのは当たり前のことなのです。
一般的に、外食の原価は提供価格の半分未満となっています。
それでないと商売として成り立たない為で、原価ばかりを気にするのは無粋以外の何物でもありません。