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「一張羅」とは?意味や類語!例文や表現の使い方

皆さんは「一張羅」という言葉をご存知でしょうか?

若い世代の人には聞き慣れない言葉かもしれませんが、ある程度年齢の行った方々なら、この言葉を耳にしたり、口に出して言うことがあると思います。

それでも詳しい意味を知っている人は少ないかもしれませんので、この記事で説明をしていくことにします。

一張羅

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目次

  • 「一張羅」とは?
  • 「一張羅」の語源や由来
  • 「一張羅」の表現の使い方
  • 「一張羅」を使った例文と意味を解釈
  • 「一張羅」の類語や類義語・言い換え

「一張羅」とは?

「一張羅」とは?

「一張羅」とは、「催し物やパーティなどに参加する時に必ず着ていく1着しかない上等な衣服のこと」を指す言葉です。

「たった1枚の上等の着物」だけ意味する場合もありますが、言い換えると「1枚しかなくて、着たきりで脱ぎ代えることができない着物」と解釈することもできます。

  • 「一張羅」の読み方

「一張羅」の読み方

「一張羅」「いっちょうら」と読みますが、中々使われる言葉ではないので、ここでしっかりと覚えておいてください。

「一張羅」の語源や由来

「一張羅」の語源や由来

「一張羅」の語源を調べてみると、「一挺蝋(いっちゃうらう」という言葉に辿り着きます。

この言葉が訛って、「一張羅」となったとされていますが、「一挺蝋」とは、「予備のない一本だけのロウソク」のことを指していて、その当時はロウソクがとても高価なものであったために、生まれた言葉でした。

それが 現代「一張羅」に変わってきたわけです。

「一張羅」の表現の使い方

「一張羅」の表現の使い方

「着替えのないたった1枚の高級な服」という意味の「一張羅」は、「毎日のように着ている同じ外出着」として皮肉っぽく使われることもあります。

しかし、最近では、晴着を来てお互い自慢し合うような機会が減ってきて、「一張羅」自体が死語になっている感じもあります。

「一張羅」を使った例文と意味を解釈

「一張羅」を使った例文と意味を解釈

では、ここで「一張羅」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージにつないでいくことにします。

  • 「一張羅」を使った例文1
  • 「一張羅」を使った例文2

「一張羅」を使った例文1

「学校を卒業してからサラリーマンになった僕にとっては、このスーツが一張羅なのです」

大学を卒業して晴れて新社会人となった彼も、入社したての頃は、たった1着のスーツがまさに「一張羅」だったのです。

しかし、給料をもらい、夏のボーナスで新たにスーツを新調することができるでしょう。

「一張羅」を使った例文2

「今日のイベントで着てきた服は、僕にとっては一張羅のつもりなんだ」

晴れやかなパーティーに着てきた服が一張羅のつもりだった「僕」ですが、周囲の人からすると、ごく普通の服に写ったのかもしれません。

でも、それでショックを受ける必要はないと思います。

周りから見て「一張羅」でなくても、堂々と振る舞っておけばいいのですから。

「一張羅」の類語や類義語・言い換え

「一張羅」の類語や類義語・言い換え

「一張羅」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのようなに使えるかを見ていくことにしましょう。

  • 「晴れ着」
  • 「よそゆき」

「晴れ着」

「晴れ着」という言葉が「一張羅」の類義語として挙げることができます。

「表立った場面で着る晴れやかな衣服」のことで、成人式などに着ていく場面をイメージしますね。

「よそゆき」

「よそゆき」という言葉も「一張羅」に近い意味を持つ類義語として扱うことができます。

「よそへ行くこと」「外出すること」という意味もあるのですが、「外出する時の衣服や持ち物」という意味でも使われています。

「今夜はよそゆきに着がえて出発だ」というような使い方になります。

icon まとめ

「一張羅」という言葉の意味や使い方を例文を交えながら見てきましたが、どんなシチュエーションで使うことができるか、少しは理解頂けたかと思います。

今ではあまり使われる機会が少なくなっていますが、もし「一張羅」が当てはまる場面に出くわしたなら、会話の中でちょっと応用してみると、さらに勉強になることと思います。