「タピオカ」の意味とは?語源や「キャッサバ」についても詳しく解説!
「タピオカ」は食用としてだけでなく、工業利用されることもある、野菜が原料の加工物です。
目次
- 「タピオカ」とは?
- 「タピオカ」の名前の語源や由来
- 「キャッサバ」とは?
- 「タピオカ」が日本で人気の理由
「タピオカ」とは?
タピオカとは、ブラジル原産の「キャッサバ」という野菜を加工して作られる、パール状のデンプンです。
比重の約9割が炭水化物で、その他に各種のミネラル(ナトリウム、鉄分など)も含んでいます。
この「キャッサバ」という野菜は芋の一種ですが、毒性がある為、そのまま日本へ持ち込むことはできません。
よって、タピオカとして日本でジュースに入っているものなどは、現地で毒抜き処理された状態で輸入され、それを国内で更に加工したものです。
「タピオカ」の名前の語源や由来
「キャッサバ」で作られたデンプンのことを「タピオカ」と呼んでいるのは、原産国のブラジルの先住民が使っていたトゥピ語という言語で、「デンプンの製造法」という表現が「タピオカ」に近い発音だったことに由来します。
近年では“tapioca”という表記で、このキャッサバから作られるデンプンとして英語圏でも使われている言葉です。
「キャッサバ」とは?
キャッサバは、先のようにブラジルが原産の芋の一種で、現在では南米で広く収穫されています。
苦味種と甘味種があり、食用にされるのは主に後者の方で、前者は工業利用に回されることが多いです。
その場合でも「タピオカ」と表現しますが、食用との区別の為に「キャッサバデンプン」と呼ぶことがあります。
そのような使い方では、梱包時の緩衝材として使われるチップ状の形のものが有名です。
同じような発泡スチロール製のものをよく見掛けますが、それとの一番の違いは、もし子供が口に入れてしまっても、元々芋からできているので、それほど問題ではないという点です。
その為、子供用のおもちゃなどの梱包材としてよく利用されます。
「タピオカ」が日本で人気の理由
タピオカは、太いストローからそのまま吸い込むことができる大きさのものが一般的なので、スイーツとして販売されている各種のドリンクと相まって、若い女性を中心に今でも人気となっています。
ただし、前述のように、そのほとんどが炭水化物として吸収されるので、あまりヘルシーとは言えない食べ物だということは覚えておいた方がいいでしょう。
タピオカは、一般には食用のあの黒く丸い塊のことだと覚えておけば構いませんが、工業用としても、安全な梱包材などに役立てられています。