「矛先を向ける」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「矛先を向ける」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
誰かの喧嘩を仲裁しようとした時など、矛先が向いて苦労をしたなどという人もいるかもしれません。
ここでは「矛先を向ける」という表現について紹介します。
目次
- 矛先を向けるとは?
- 「矛先を向ける」の語源や由来
- 「矛先を向ける」の表現の使い方
- 「矛先を向ける」を使った例文と意味を解釈
- 「矛先を向ける」の類語や類義語・言い換え
矛先を向けるとは?
「矛先を向ける」という表現には攻撃対象をそちらに向ける、攻撃目標とする、などといった意味があります。
例えば誰かと喧嘩をしている時など、本来はその喧嘩相手こそに怒りを向けなければいけないにもかかわらず、他の誰かから口出しされ、その人に怒りの矛先を向けたという経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
夫婦喧嘩をしている時など、子供が下手に口出しをしてしまったため、子供に矛先が向くということもあるかもしれません。
- 「矛先を向ける」の読み方
「矛先を向ける」の読み方
「矛先を向ける」という表現は「ほこさきをむける」と読みます。
使いやすい表現ですので、ぜひ覚えておきましょう。
漢字も読みやすいですよね。
「矛先を向ける」の語源や由来
矛というのは昔の武器を指しており、長い柄に刃をつけたものになります。
その先の部分を矛先と言い、その切っ先を敵に向けることから「矛先を向ける」という表現ができあがりました。
「矛先を向ける」の表現の使い方
「矛先を向ける」という表現は、本当は自分のせいではないにもかかわらず、喧嘩の仲裁をしようとして責任転嫁をされた、まるで自分のせいであるかのように怒られた、火の粉を被った、などという時に使える表現です。
例えば、誰かに対して怒りを覚えているときに外から落ち着くように言われた時など、どうしても落ち着けず、逆に怒りが増してしまうという経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
もしかしたら落ち着くように助言してきた全く関係のない人に怒りを覚えてしまう人もいるかもしれません。
そのような時、その人に対して怒りの矛先を向けたということになります。
「矛先を向ける」を使った例文と意味を解釈
ここでは「矛先を向ける」という表現を使った例文を紹介します。
- 「矛先を向ける」を使った例文1
- 「矛先を向ける」を使った例文2
「矛先を向ける」を使った例文1
「両親が喧嘩をしていたので仲裁をしようとしたが、母親が矛先を向けてきた」
両親が夫婦喧嘩をすると嫌ですよね。
早く仲直りしてほしいと思い、仲裁しようとすることもあるのではないでしょうか。
しかし、いざ仲裁をしようとしたら逆に矛先が向いてきた、という経験を持つ人もいるかもしれません。
怒りで燃え上がっている人に忠告しても、それは聞き入れてもらえない可能性があるのです。
「矛先を向ける」を使った例文2
「妹に矛先を向けてしまい、反省しています」
誰かに怒りの矛先を向けてしまった場合、後から「あの人は関係ないのに申し訳ないことをした」などと反省することもあるのではないでしょうか。
感情的になっているときに口出しされるとどうしても迷惑に感じてしまいますよね。
しかし、関係ない人に怒りの矛先を向けてしまった場合は、きちんと謝罪する姿勢を持ちたいものです。
「矛先を向ける」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「攻撃目標にする」【こうげきもくひょうにする】
- 「責任転嫁」【せきにんてんか】
「攻撃目標にする」【こうげきもくひょうにする】
攻撃目標にする、というのはターゲットにする、標的にする、という意味になります。
射撃や攻撃など対象にする場合、攻撃目標にするという表現が使われます。
「責任転嫁」【せきにんてんか】
責任転嫁というのは自分に責任があると認めず、外部に責任があると主張することを指しています。
人のせいにすること、責任の押し付け、などと言われます。
「矛先を向ける」という表現は日常的にも使える言葉ですし、日常的にあり得る行為です。
関係ない人に怒りの矛先を向けないようにしたいものですが、もしも向けてしまった場合はきちんと謝罪しましょう。