「肝が冷える」の慣用句での意味とは!類語や言い換え!例文や表現の使い方
「肝が冷える」という慣用句はどの様な意味で使うのでしょうか。
使い方や類語なども併せて紹介します。
目次
- 「肝が冷える」とは?
- 「肝が冷える」の表現の使い方
- 「肝が冷える」を使った例文と意味を解釈
- 「肝が冷える」の類語や類義語・言い換え
「肝が冷える」とは?
「肝が冷える」の概要について紹介します。
- 「肝が冷える」の意味
- 「肝が冷える」の語源
「肝が冷える」の意味
「肝が冷える」の意味は、「非常に驚いたり恐怖を感じたりして、身体の中がひやりと冷たくなること」です。
人の体温は自律神経によりコントロールされています。
自律神経は精神的なことに影響を受け易く、びっくりしたり恐怖を感じたりなど、大きなショックを受けた時には瞬間的に身体が危険を感じて戦闘モードである「交感神経」が優位になるのです。
交感神経が優位になると、全身の筋肉が緊張して血管が狭くなり、血流が悪くなり、身体がひやりと冷たく感じるのです。
パニック状態になると全身が冷たくなったり冷や汗が出たりしますが、これは交感神経がテンパってしまっている状態です。
「肝が冷える」の語源
「肝が冷える」の「肝」は、「人の心」や「精神状態」を表しています。
「冷える」は「ヒヤッとした一瞬の状態」のことを表しています。
つまり「肝が冷える」は「内臓が冷える」のではなく、「気持ちが一瞬ヒヤッとすること」として使われているのです。
「肝が冷える」の表現の使い方
「肝が冷える」の使い方を紹介します。
- 非常に危険な目に遭った時
- 非常に驚いた、驚かされた時
非常に危険な目に遭った時
車に引かれそうになった、高いところから落ちそうになったなど、非常に危険な目に遭った時には精神的なショックが非常に大きくなります。
その時に身体が自然に反応してヒヤッと感じることがあり、この状態を「肝が冷える」と言うのです。
非常に驚いた、驚かされた時
あともう少しで終わると思っていた時に急にパソコンの調子が悪くなってしまうと、それまでの仕事が全て台無しになってしまうのではと非常に驚きます。
或いは悪い意味でサプライズを仕掛けられて「契約が取り消しになった」などと言われると、一瞬血の気が引く思いをするでしょう。
この様に非常に驚いたり驚かされた時にヒヤッと感じることを「肝が冷える」と言います。
「肝が冷える」を使った例文と意味を解釈
「肝が冷える」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「肝が冷える」を使った例文1
- 「肝が冷える」を使った例文2
「肝が冷える」を使った例文1
「目の前で子供が滑り台から落ちて一瞬肝が冷えた」
子供が遊んでいて滑り台の真上から落ちたのを見てしまい、一瞬ヒヤッとしました。
この場合は子供が無事で泣いて終わっただけと解釈します。
「肝が冷える」を使った例文2
「プレゼンの場に急に社長が現れて肝が冷えた」
これから自分のプレゼンの順番だという時に、急に社長が現れて着席しました。
驚きと焦りでヒヤッとしたことを表します。
「肝が冷える」の類語や類義語・言い換え
「肝が冷える」の類語を紹介します。
- 「背筋が凍る」【せすじがこおる】
- 「身の毛がよだつ」【みのけがよだつ】
「背筋が凍る」【せすじがこおる】
「驚いたり恐怖を感じたりして背中がゾクッと寒くなること」という意味です。
「身の毛がよだつ」【みのけがよだつ】
「驚いたり恐怖を感じたりして全身鳥肌が立ってしまうこと」という意味です。
「肝が冷える」は「非常に驚いたり恐怖を感じたりして、身体の中がひやりと冷たくなること」という意味です。
びっくりしたり怖い思いをした時に使ってみましょう。