「ニセレゾ」とは?意味!わかりやすく説明
ニセレゾは、ハイレゾという音楽用語から生まれた造語で、音楽の愛好家にもよく使われています。
目次
- 「ニセレゾ」とは?
- そもそも「ハイレゾ」とは?
「ニセレゾ」とは?
「ニセレゾ」とは、「ハイレゾ」と称した偽物だという意味の言葉です。
CD音源(CD-DA形式)と同等以上のサンプリングレート(収録における品質)だと表記しているものの、実はそれ未満のレートでしか収録されていない音源に対して使われる表現です。
つまり、(わざと)大袈裟に表現されたものに対して使う言葉で、人間の耳では聴き分けができない場合でも、再生しながら機械やソフトで周波数帯などを確認すると、すぐにそれだと分かってしまいます。
そもそも「ハイレゾ」とは?
CD音源は、1kHz(キロヘルツ)、16bit(ビット)での収録が基本です。
「ハイレゾ」と呼ばれる音源は、これに近い、またはこれを上回っているという意味で(厳密な規定はありません)使われていますが、実際にはその半分の05kHzや、それ未満での収録なのに、ハイレゾだと表記されたものが「ニセレゾ」です。
ビット数は落とすと、すぐに音質が悪いと分かってしまうので、ニセレゾの多くは周波数帯を誤魔化しています。
人間の耳では20kHz以上の音は聞き取れないとされているので、1kHzでも05kHzでの収録でも、実際に聞こえる音は同じかも知れません。
しかし、見ただけでは本物の金と金メッキとの区別がまず付かないのと同じように、偽物であることには変わりません。
このニセレゾは、古い音楽をデジタルリマスターしたと表現しているものに多く、元からハイレゾに相当する録音品質での収録が無理だったものは、後からそれにすることはできません。
しかし、少しでも音楽や商品として「見栄え」をよくする為に、ハイレゾとうたっていると考えていいでしょう。
「ハイレゾ」と表記できる厳密な規定はない為、実際にはそうではない音源にもそのような表現が使われていることが少なくありません。
聴くだけでなく、機械やソフトにかけないとそうだと分からないことが多いので、この「ニセレゾ」には困ったものだと言えるでしょう。