「テーパリング」の意味とは?金融用語やあらゆる分野での使われ方を解説
テーパリングは、色々な業界や分野で使われる言葉です。
それぞれ具体的な意味は異なりますが、大筋の解釈は一緒です。
目次
- 「テーパリング」とは?
- 金融用語での「テーパリング」
- 看護用語での「テーパリング」
- 試合前やレース前のなどに使われる「テーパリング」
- 水道用語での「テーパリング」
「テーパリング」とは?
テーパリングは、序々に小さく(細く、狭く)なっていくという意味で使う言葉です。
色々な所で使われる言葉ですが、どの場合もこの意味が絡んだ解釈となります。
金融用語での「テーパリング」
金融用語として使われる「テーパリング」は、日本銀行が不景気時の景気の回復を為に行う金融緩和策の1つである「量的緩和」に絡んでいます。
「量的緩和」とは、日本銀行が民間銀行が所持している国債や手形などを買取ることで、民間銀行の資金調達に協力し、各銀行がその分融資に回すことができるようにすることです。
民間銀行では、基本的に日本銀行に預けている当座預金の残高を基準に融資が行われています(この口座は利息が付かないので、預金額などに制限はありません)。
この量的緩和によってその残高が増える為、これまでより融資が行えるようになるという訳です。
この量(日本銀行が民間銀行から買取る上限額)を月ごとに序々に減らすという意味で使われます。
看護用語での「テーパリング」
看護用語におけるテーパリングとは、投薬の量を序々に減らしていくという意味です。
「あの患者さんは大分症状が改善してきたので、そろそろこの薬はテーパリングして大丈夫だろう」といった形になります。
医院や病院で患者の治療方針を決める時に医師が看護師に対してよく用いる言葉です。
専門用語なので、患者側にこのまま伝えられることはまずありません。
試合前やレース前のなどに使われる「テーパリング」
スポーツ関連で使われる「テーパリング」とは、トレーニングによる負荷を序々に減らしていくこととして使います。
どのような競技でも、試合やレースの前には、もちろんその為のトレーニングを充分に行いますが、それによって疲労が溜まったまま本番に臨む訳にはいきません。
本番前には序々にトレーニングの量を減らし、万全の状態で臨むもので、「試合も近いし、そろそろテーパリングする時期だ」のような使い方になります。
本人自らそのように考えてこのテーパリングを開始する場合と、コーチなどからの指示で行われる場合があります。
水道用語での「テーパリング」
水栓の止水栓袋ナットのことを「テーパリング」と呼んでいます。
水道管に応じた色々なサイズがあり、市販品から、オーダーメイドで作成される場合もあります。
この場合の「テーパリング」の「リング」は輪という意味で、「テーパ」は先細りになっている形状を指します。
そうなっていないは「平行」と呼んでおり、この用途のネットは主にその2種類です。
色々な使い方ができる「テーパリング」ですが、どれもその業界や分野において、何かを序々に減らしていくことだと考えておけばいいでしょう。
していく(減っていく)ことだと考えておけばいいでしょう。