慣用句の「目の色を変える」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「目の色を変える」という慣用句にはどの様な意味があるのでしょうか。
語源や類語なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「目の色を変える」とは?
- 「目の色を変える」の語源や表現の使い方
- 「目の色を変える」を使った例文と意味を解釈
- 4「目の色を変える」の類語や類義語・言い換え
「目の色を変える」とは?
「目の色を変える」の意味は「感情の変化により目つきが変わること」です。
人は驚いた時や自分の興味が湧く話が出た時には目を大きく見開くものです。
目を見開くと白目部分が大きくなり眉毛も上がって、顔の中で目が強調され、周囲の人から見て感情の変化を見てとれるのです。
この様子を「目の色を変える」といい、本人は非常に集中している状態です。
「目の色を変える」の語源や表現の使い方
「目の色を変える」の語源と使い方について紹介します。
- 「目の色を変える」の語源
- 「目の色を変える」の使い方
「目の色を変える」の語源
「目の色を変える」の語源は、実際に目の色が変化することから来ています。
人の瞳は瞳孔の周囲に虹彩(こうさい)という部分があり、ここが「目の色」を表してます。
人がものを見る時には動向を収縮させてピントを合わせているのですが、興奮したり緊張すると、瞳孔が閉まって虹彩が大きくなるのです。
日本人は虹彩が茶色やこげ茶の人が多いのでわかりにくのですが、瞬間的に「目の色が変化した様に見える」ことがあります。
驚いた時の慣用句として「目が点になる」という言葉があるのも、瞳孔が閉まった状態を表しているのです。
普段リラックスしている時には瞳孔が開き、虹彩部分が狭くなっているので、黒目に見えることが多くなります。
ある瞬間に瞳孔が閉まり、虹彩が大きくなった目を見て「目の色を変える」として使われる様になったと思われます。
「目の色を変える」の使い方
「目の色を変える」は、今迄何の手応えもなかった人が、何かの拍子に話に食い付いて来た時に使われます。
自分にとって得をすることや興味のある話題が出た時に、急に表情が変わる様子を表しているのです。
「目の色を変える」を使った例文と意味を解釈
「目の色を変える」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「目の色を変える」を使った例文1
- 「目の色を変える」を使った例文2
「目の色を変える」を使った例文1
「バーゲンが今日で終わりだと言ったら先輩が目の色を変えた」
バーゲンをやっているのを知らなかった先輩に教えてあげて、しかも今日が最終日だと教えてあげたところ、何としてでも行かなければと焦って仕事を片付け始めた様子を表しています。
「目の色を変える」を使った例文2
「若い男性が入社して来たら女性が皆目の色を変えた」
その職場は男性が少ないか、年配の男性ばかりなのでしょう。
久しぶりに中途採用で若い男性社員が入社してきた時に、女性社員が一斉に注目した様子を表しています。
4「目の色を変える」の類語や類義語・言い換え
「目の色を変える」の類語を紹介します。
- 「血眼になる」【ちまなこになる】
- 「色めき立つ」【いろめきたつ】
「血眼になる」【ちまなこになる】
「怒って目を赤くしている様子」「無我夢中になり他の事をわすれている様子」という意味です。
「目の色を変える」似ているのは後者の意味です。
「色めき立つ」【いろめきたつ】
「興奮したり驚いた時などにどよめきが起きる様子」という意味です。
「目の色を変える」は「感情の変化により目つきが変わること」という意味です。
急に表情や態度が変わった人に対して使ってみましょう。