「名誉挽回」とは?意味や使い方!例文や解釈
日常会話で「名誉挽回」という言葉を良く耳にします。
一体どの様な意味があるのか、類語や例文も併せて詳しく紹介します。
目次
- 「名誉挽回」とは?
- 「名誉挽回」の表現の使い方
- 「名誉挽回」の類語や類似表現・似た言葉
- 「名誉挽回」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「名誉挽回」の対義語や反対語
- 「名誉挽回」の英語と解釈
「名誉挽回」とは?
「名誉挽回」の概要について紹介します。
- 「名誉挽回」の読み方
- 「名誉挽回」の意味
- 「名誉挽回」の語源や由来
「名誉挽回」の読み方
「名誉挽回」は「めいよばんかい」と読みます。
「挽回」を「晩回」と書き間違わない様にしましょう。
「名誉挽回」の意味
「名誉挽回」の意味は「一度傷付いてしまった名声や評判や、失った信頼を取り戻すこと」です。
今迄名声が高かったり良い評価を得ていた人が、ミスやトラブルにより評判を落してしまうことがあります。
その逆境に負けずに、再度高い名声や評価を得ることを「名誉挽回」と言うのです。
いつも優秀である、この人に任せておけば問題ないと思っている人がうっかりミスをしてしまうと、本人は気になって仕方ありません。
是非次回は完璧にやり遂げて評価を上げたいと思うでしょう。
「名誉挽回」は、自分に対して使うことが多く、その人のプライドを表す言葉です。
一般的にいつも優秀な人がミスをすると周囲の人は「あの人でもミスをするんだ」と安心するもので、急に評価が下がるというのはまずないからです。
世間から見て「名誉挽回」と言えば、セクハラやパワハラなど犯罪を起こした人が復帰することを表します。
「名誉挽回」の語源や由来
「名誉挽回」の語源は言葉の意味からきています。
「名誉」は「その人の名声や評判」で「挽回」は「引っ張り上げること」という意味です。
つまり、「名誉挽回」とは「落ちてしまったその人の名声や評判をひっぱり上げること」という意味なのです。
「名誉挽回」の表現の使い方
「名誉挽回」の使い方を紹介します。
- ビジネスでの使い方
- ビジネスで「名誉挽回」するための具体例
ビジネスでの使い方
「名誉挽回」はビジネスで使い易い言葉です。
ビジネスでミスをしてしまった人が、次の機会に今迄以上の成果をだしたり、高い品質のパフォーマンスをしたりして周囲を感心させた時に使われます。
但しそれが通用するのは、元々「仕事ができる」と思われている人のみで、普段から冴えない仕事ぶりの人には使われません。
ビジネスで「名誉挽回」するための具体例
ビジネスでは、コンペも兼ねたプレゼンテーションで、取引先からの質問にうまく答えられずに他社に契約を取られてしまうことがあります。
まさかそんなところまで突っ込んでくるとは思わなかった、という点を突っ込まれて焦ってしまい、相手の不信感を買ってしまったのです。
会社から「頼むよ」と言われてプレゼンに臨んだものの、とんだ結果になってしまいました。
そこで次回からはより資料をきちんと作り、Q&A対策を立てる様にしました。
全ての根拠を数値で表す様にしてプレゼンに臨み、取引先から見込まれて見事に契約を勝ち取ったのです。
本人も「名誉挽回できた」とほっとしたことでしょう。
「名誉挽回」の類語や類似表現・似た言葉
「名誉挽回」の類語を紹介します。
- 「汚名返上」【おめいへんじょう】
- 「臥薪嘗胆」【がしんしょうたん】
- 「劣勢挽回」【れっせいばんかい】
「汚名返上」【おめいへんじょう】
意味は「ミスやトラブルにより名誉や評価にキズが付いた状態を、次回手柄を立てることで打ち消すこと」です。
「汚名返上」を「汚名挽回」と書く人がいますが、これは間違いです。
よく「汚名を挽回してどうする」という理由が挙げられますが、単純に「名誉挽回」と混同されているのです。
「名誉挽回」は「一度失われた良い評価を取り戻すこと」です。
「汚名返上」は「ついてしまった悪い評価を打ち消すこと」です。
この2つの言葉の違いは「高い評価を得るか、打ち消すだけか」という点にあります。
「臥薪嘗胆」【がしんしょうたん】
意味は「ある目的を達成する為に苦労に耐え続けて努力をすること」です。
語源は中国の故事からきていて「呉王であった父の仇を討つ為に、息子が毎日硬い薪の上に寝ながら痛みにより復讐の気持ちを忘れない様にしたこと」によるものです。
この息子は3年後に見事敵を降伏させることに成功しています。
「劣勢挽回」【れっせいばんかい】
意味は「現在競争相手に後れを取っている状態から復帰して同じ場所に立とうとすること」です。
ビジネスで遅れている状態から努力をして同格になる時に使われます。
「名誉挽回」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「名誉挽回」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「名誉挽回」を使った例文1
- 「名誉挽回」を使った例文2
「名誉挽回」を使った例文1
「週末の接待が名誉挽回のチャンスだ」
ミスやトラブルで取引先の心証を悪くしてしまいましたが、週末にその取引先との接待が入っています。
うまく接待をすれば謝罪の場にもなる上に、相手を満足させてまた信頼して取引をして貰える様になると思い、気合いを入れて準備を進めていることを表しています。
「名誉挽回」を使った例文2
「彼は一つの契約は取りそびれたが、更に大手企業との契約を取り付けて名誉挽回した」
2つの企業と契約の話をすすめていましたが、中小企業の方は断られてしまいました。
交渉の仕方がまずかったのでは、と上司に諭されていましたが、比較にならない位の大手企業との契約がスムーズに進み、上司から高い評価を得ることになったのです。
「名誉挽回」の対義語や反対語
「名誉挽回」の対義語を紹介します。
- 「名誉失墜」【めいよしっつい】
- 「晩節を汚す」【ばんせつをけがす】
「名誉失墜」【めいよしっつい】
意味は「それまでの地位や名声を失ってしまうこと」です。
大きなミスやトラブルにより周囲からも呆れられている状態を表します。
「晩節を汚す」【ばんせつをけがす】
「今まで高い評価や名声を得てきたのに、それを全て台無しにする様なふるまいをすること」という意味です。
有名な政治家スポーツ選手が罪を犯した時などに使われます。
「名誉挽回」の英語と解釈
“He made effort for restoring his honour.”
「彼は名誉挽回する為に努力をした」になります。
“restore one's honour”で「名誉を回復させる=名誉挽回」という意味になります。
「名誉挽回」は「一度傷付いてしまった名声や評判や、失った信頼を取り戻すこと」という意味です。
大きなミスやトラブルを起こしてしまい、見事挽回させた時に使ってみましょう。