「臥薪嘗胆」とは?意味!例文
「臥薪嘗胆」という表現を知っているでしょうか。
これは中国の故事成語であり、漢字検定を受ける上でも重要な表現です。
ここでは「臥薪嘗胆」という表現について紹介します。
目次
- 臥薪嘗胆」とは?
- 「臥薪嘗胆」の語源や由来
- 「臥薪嘗胆」の表現の使い方
- 「臥薪嘗胆」を使った例文と意味を解釈
臥薪嘗胆」とは?
「臥薪嘗胆」という言葉には目的を果たすために苦難に耐えて機会を待つ、という意味があります。
もともとは敵を討つために苦労し、努力をするという意味ですが、転じて目的を達するために苦労を重ねるという意味で使われるようになりました。
漢字検定では準1級レベルになりますので、ハイレベルな感じの力を目指したい人はこの「臥薪嘗胆」という表現もぜひ覚えておきましょう。
成功を期待して苦労する、目的に向かって苦労を重ねる、という意味です。
- 「臥薪嘗胆」の読み方
「臥薪嘗胆」の読み方
「臥薪嘗胆」という表現は「がしんしょうたん」と読みます。
日常的にも使える表現ですが、しっかりと読めるようにしておきましょう。
「臥薪嘗胆」の語源や由来
この表現は中国から来た言い回しです。
中国の春秋時代、呉王の闔呂(こうりょ)という人物がいました。
彼は越王の勾践(こうせん)と戦うことになり、最終的に闔呂が負けて死亡します。
しかし闔呂の息子である夫差(ふさ)はこれを忘れられず、父親の敵を打つために努力を重ねるのです。
固い薪の上に寝て、その痛みで復讐の志を忘れないように心がけました。
そしてその3年後、会稽山で勾践を降伏させたのです。
これこそが「臥薪嘗胆」の由来です。
「臥薪嘗胆」の表現の使い方
「臥薪嘗胆」という表現は復讐をするためにあらゆる苦悩や悲しみに耐え忍ぶという意味がありますが、実際には成功するために努力を重ねる、苦労に耐える、という意味で使われることがほとんどです。
例えば、最近は終身雇用や年功序列の常識が崩れ、若い人たちも転職するようになりましたよね。
将来このような人材になりたいと夢を見て、仕事をしながら努力をするのです。
このような時にも「臥薪嘗胆」という表現が使われます。
中には、恋愛などを我慢し、趣味などにも没頭せず、とにかく仕事に邁進して努力をする人もいるのではないでしょうか。
「臥薪嘗胆」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「臥薪嘗胆」を使った例文1
- 「臥薪嘗胆」を使った例文2
「臥薪嘗胆」を使った例文1
「イギリスの大学に入るため、彼女は臥薪嘗胆の思いをしました」
最近では海外の大学に行きたいと願う人も増えましたが、イギリスの大学に通いたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、イギリスの大学に行くためにはある程度の英語の力をつける必要があり、それを証明するために時間がかかる、苦労をする、という人も珍しくありません。
それだけの英語力がなければ入学できないわけですから、一生懸命努力する人も多いでしょう。
「臥薪嘗胆」を使った例文2
「臥薪嘗胆の経験はいつか必ず役に立ちますよ」
目標に向かって耐える時間は辛いですよね。
いつまでたっても目標に届かないなどということになれば、諦めてしまうこともあるかもしれません。
しかし、このような時代の経験は必ず役に立ちます。
諦めずに努力する姿勢を忘れないようにしましょう。
「臥薪嘗胆」という表現は漢字が難しく見えてしまうため、どうしても覚えにくいと思う人もいるかもしれません。
しかしこの言い回しは比較的有名ですので、ぜひ意味を知っておきましょう。