「破綻」とは?意味や使い方!例文や解釈
「破綻」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「破綻」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「破綻」とは?
- 「破綻」の表現の使い方
- 「破綻」の類語や類似表現や似た言葉
- 「破綻」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「破綻」の反対語
- 「破綻」の英語と解釈
「破綻」とは?
「破綻」とは、まとまっている状態が保てなくなること、成り立たなくなることを言います。
- 「破綻」の語源や由来
- 「破綻」の読み方
「破綻」の語源や由来
「破綻」とは着物などが破れて、綻びることをいう言葉です。
「破」は「破れる」などと使いますが、意味は破れること、事が上手くいかないこと、負けるなどがあります。
「綻」は「綻びる」(ほころびる)と使いますが、縫い糸が切れて縫い目が開くこと、つぼみなど固く閉じていたものが少し開くこと、固い表情が笑顔になることといった意味があります。
そのような意味合いを持つ字が合わさった「破綻」なのですが、物事が上手くいかなくなる、成り立たなくなるといった意味合いがあることも何となく理解できたのではないでしょうか。
「破綻」の読み方
「破綻」と書いて「はたん」と読みます。
「破綻」の表現の使い方
「破綻」とは「破れる」「綻びる」という字からできている言葉で、その字の通り、着物などが破れ、綻びるという意味でも使います。
ですが一般的には物事が上手くいかない、成り立たなくなるといった意味合いで使うことの方が多いでしょう。
「生活が破綻する」「結婚生活が破綻する」「経営が破綻する」などわりとよく聞く表現ですが、どれも悪い意味合いであることがわかるかと思います。
生活が苦しくなる、結婚生活が上手くいかなくなる、経営が悪化して潰れるといった意味です。
「破綻」という言葉そのものの意味が悪い意味合いですので、いい意味合いで使うことはないと覚えておくといいでしょう。
「破綻」の類語や類似表現や似た言葉
言葉の意味が理解できましたところで、「破綻」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「破滅」【はめつ】
- 「崩壊」【ほうかい】
- 「総崩れ」【そうくずれ】
「破滅」【はめつ】
「破滅」とは滅びること、駄目になること、存在が成り立たなくなること、滅亡といった意味になります。
「これが世間にばれたら、わが社は破滅だ」「彼女の身の破滅は自業自得でしょ、同情する必要はないわよ」「破滅寸前のところで何とか頑張っている」などと使います。
「崩壊」【ほうかい】
「崩壊」とは崩れること、壊れてしまうことを言います。
「堤防が崩壊したというニュースが入ってきた」「あの会社の人間関係はすでに崩壊しているみたいだよ」などと使います。
「総崩れ」【そうくずれ】
「総崩れ」とは戦いにおいて、陣立てが乱れて統制がとれないことを言います。
また試合などで出場した選手が次々に敗れることにも使います。
「メンバーが総崩れになっている」「あのお店、スタッフたちが総崩れでしばらく営業ができないんじゃないの」という風に使います。
「破綻」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「破綻」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「破綻」を使った例文1
- 「破綻」を使った例文2
「破綻」を使った例文1
「かなり見栄を張っているようだが、金銭的にも家族関係も破綻しているのだろう」
「破綻」という言葉は現状が維持できなくなる、成り立たなくなるといった厳しい状態を表す言葉です。
金銭的に苦しいことや、ローンが払えないこと、家族関係が冷えている、愛情のある関係が終わっているといったことを「破綻」で言い表すことができます。
少々のピンチ程度では「破綻」とは使いませんので「破綻している」となりますと相当に深刻な状態であることがわかります。
「破綻」を使った例文2
「経営が破綻したとは言っても、彼ならばまたすぐに違うことで成功するだろう」
経営が「破綻」するというのは、倒産とかお店が潰れるといったことを言います。
しかし、経営が「破綻」したとしても、やる気がある、能力がある人ならばまた新しい仕事を始めるなどしてやり直すことはできるでしょう。
「破綻」の反対語
「破綻」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「安泰」【あんたい】
- 「手堅い」【てがたい】
- 「堅固」【けんご】
「安泰」【あんたい】
「安泰」とはおだやかで無事であること、不安や危険がないことを言います。
「お金持ちの娘さんと結婚したから、彼は安泰だね」「国家の安泰」「彼女の立場はこれで安泰となった」などと使います。
「手堅い」【てがたい】
「手堅い」とはやり方が確実である、危険がない、堅実であるといった意味になります。
「手堅い方法をとろう」「彼は手堅い人生を歩んでいるね」などと使います。
「堅固」【けんご】
「堅固」とは意志が強く、簡単に相手に従ったり動かされたりはしないことを言います。
防備がしっかりしている、簡単に破ることはできない、丈夫であるといった意味もあります。
「堅固な守りで付け入る隙がない」などと使います。
「破綻」の英語と解釈
「破綻」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では「破綻」の内容によって使う単語が変わってきます。
計画、事業などの失敗による「破綻」は“failure”となります。
金銭的な「破綻」、破産の場合は“bankruptcy”です。
人間関係の「破綻」の場合は“a breakup”を使います。
それでは例文を見ていきましょう。
“a failure in business”(経営の破綻)、“The breakup of their marriage”(彼らの結婚の破綻)となります。
いかがでしたでしょうか。
「破綻」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「破綻」とはその字の通り、破れ、綻びることという意味と、まとまっている状態が維持できない、成り立たなくなるという意味と大きく分けて二通りあります。
一般的には後者の意味合いで使われることが多いでしょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して、失礼がないように気をつけてください。