「ヒキニート」とは?意味!語源や由来
若者の引きこもりが社会問題と言われて久しい中、この「ヒキニート」という言葉が新たに使われるようになりました。

目次
- 「ヒキニート」とは?
- 「ヒキニート」の語源
- 「ヒキニート」を使った例文と意味を解釈
- 「ヒキニート」を使う際の注意
「ヒキニート」とは?

ヒキニートとは、「引きこもり」と「ニート」を合わせて作られた言葉です。
この2つの言葉は同様の意味だと思われがちですが、実はきちんとした違いがあり、前者の「引きこもり」は自宅にこもってほとんど外に出ない状態のことで、後者は“NEET”という同発音の英語圏で使われる“Not in Education, Employment or Training”の略からきています。
この意味は、就学、就労している訳ではなく、職業訓練を受けている訳でもないといった状態のことで、特に「引きこもり」という意味は含んでいません。
しかし、そのような状態の人は家にこもりがちになることが多い為、よく同様の意味で使われています。
「ヒキニート」は、これらを合わせた言葉で、「引きこもりのニート」という意味になります。
この言葉であれば、一言でそのような状態を合わせて表現できます。
「ヒキニート」の語源

「ニート」という言葉は、結構前から日本でも使われています。
元は英国で作られた表現で、特に年齢には言及していませんが、日本では主に15~34歳に対して使われる言葉で、「若年無業者」とも呼ばれます。
つまり、その年代で学校や仕事に行かず、ふらふらと遊び回っていても、この定義では「ニート」と呼ばれることになります。
「ニート」には、世間的には先のように「引きこもり」といったイメージがありますが、正確な意味だとそれとはあまり関係がない為、「引きこもり」の「引き」を付けた「ヒキニート」という言葉が作られ、先のイメージの人はこの言葉で(言わば正確に)表せるようになりました。
「ヒキニート」を使った例文と意味を解釈

「ヒキニート」を使った例文と、その意味の解釈です。
「ニート」と置き換えても、ほとんど同じ意味で通りますが、正確には「ヒキニート」と使うべき例を挙げていきます。
- 「ヒキニート」を使った例文1
- 「ヒキニート」を使った例文2
「ヒキニート」を使った例文1
「30歳にもなってヒキニートとは、どうやって生活しているのか疑問だ」
ヒキニートの多くは、両親と同居しています。
それによって家賃や食費が掛からず、日々の生活だけなら困ることはないようです。
ただし、何の収入源もない為、お金は持っていないことがほとんどです(何かしらの収入があれば、ニートとは呼びません)。
「ヒキニート」を使った例文2
「彼はヒキニートから脱出する為に、夜間のバイトを始めたようだ」
引きこもり状態の人が、いきなり昼間の仕事に就くのは難しいことが多いです。
それは、昼夜が逆転した生活を送っていることも多い為で、その状態からの脱出には、まず夜間にできる仕事から始めるというのも1つの方法です。
「ヒキニート」を使う際の注意

「ヒキニート」は、説明してきたように、要は学びも働きもせず、家にこもっているだけという状態を表す言葉です。
そういった人を揶揄する為に用いられることがほとんどなので、本当にそのような状態だとしても、直接本人に使うべきではないでしょう。
ネットではよく見られる言葉ですが、そのネット上でもあまり軽くは使わない方がいいでしょう(その状態の人が見て、気分がいいものではありません)。
近年、若者の「ヒキニート」が問題になっていると言われていながら、効果的な対策というものもなかなか難しいのが現実です。
結局のところ、本人の自覚次第ということになってしまうのかも知れません。