「有るまじき」【あるまじき】とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「あるまじき」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「あるまじき」という言葉を使った例文や、「あるまじき」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「あるまじき」とは?
- 「あるまじき」の類語や類似表現や似た言葉
- 「あるまじき」を使った例文や短文など
「あるまじき」とは?
みなさんは「あるまじき」という言葉を知っているでしょうか。
「社会人にあるまじき行為」などという使い方をしたことがあるかもしれません。
一方で、「あるまじき」という言葉をまるで知らないという人もいるでしょう。
そこで「あるまじき」という言葉の意味を紹介します。
- 「あるまじき」の漢字
- 「あるまじき」の意味
「あるまじき」の漢字
「あるまじき」は漢字表記すると、「有るまじき」になります。
動詞の「あり」の連体形の「ある」と、打消し推量の「まじき」を合わせたのが、「あるまじき」になります。
このように「あるまじき」は、「有るまじき」と漢字表記できることを、知っておきましょう。
「あるまじき」の意味
「あるまじき」という言葉の意味を紹介します。
「あるまじき」には「あってはいけない」という意味があります。
また「とんでもない」「すごい不都合がある」という意味もあります。
「社会人にあるまじき行為」という場合は、「社会人として、あってはならない行為をする」という意味があります。
例えば遅刻だったり、敬語を上手に使えないことかもしれません。
このように「あるまじき」には、とんでもない」「すごい不都合がある」という意味があります。
「あるまじき」の類語や類似表現や似た言葉
続いて「あるまじき」の類語や類似表現を紹介します。
「あるまじき」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「言語道断」【ごんごどうだん】
- 「タブー」【たぶー】
「言語道断」【ごんごどうだん】
「言語道断」は「ごんごどうだん」と読みます。
「言語道断」には、「あまりにもひどく、言葉では表現できないほどだ」という意味や、「とんでもない」「もってのほか」という意味があります。
「あるまじき」とよく似た意味を持ちます。
そもそも「言語道断」は仏教語で、「仏法の深い心理は、とうてい言葉で説明できない」という意味がありました。
そこから、「言葉で言えないようなひどいこと」という意味に変わっています。
「タブー」【たぶー】
「タブー」は英語の“taboo”が元になったカタカナ語です。
「触れたり口に出してはいけないと禁じられている事柄や物」という意味があります。
「その話はタブーだから、口に出すな」などと言って、社内の秘密など、話してはいけないことを「タブー」と言います。
「あるまじき」を使った例文や短文など
「あるまじき」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「あるまじき」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「あるまじき」を使った例文1
- 「あるまじき」を使った例文2
「あるまじき」を使った例文1
「社長の目の前で『あるまじき』振る舞いをした社員が左遷された」
この例文に登場する人は、社長の目の前で、社員としてあってはならないような言動をしてしまったようです。
社長に暴言を吐く、暴力を振るうなど、社会人として不都合な振る舞いだったのかもしれません。
「あるまじき」を使った例文2
「武士に『あるまじき』みっともない態度を見せる」
武士は、勇気をもって戦いに挑み、庶民の見本にならなければいけないような立場の人です。
この例文の武士は、戦の途中で逃げ出したり、相手に命乞いをするような、武士としてあってはならない態度を取ったようです。
日本の武士は、失態を腹切りで償うなど、世界中から驚嘆と尊敬の目で見られていますが、中には、情けない態度を取る、武士に「あるまじき」人もいたかもしれません。
「あるまじき」という言葉について見てきました。
「あってはならない」「不都合な」という意味の文章を作りたい時は、「あるまじき」を使ってみましょう。