「絆される」とは?意味や使い方!例文や解釈
「絆される」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「絆される」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「絆される」とは?
- 「絆される」の表現の使い方
- 「絆される」の類語や類似表現や似た言葉
- 「絆される」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「絆される」の反対語
- 「絆される」の英語と解釈
「絆される」とは?
「絆される」とは情にひかされて、自分の考えにはない行動をとることを言います。
人情にからまれるということです。
- 「絆される」の語源や由来
- 「絆される」の読み方
「絆される」の語源や由来
「絆される」は「絆す」という言葉の受け身となっています。
「絆す」の意味としては網でつなぎとめる、しばる、人の自由を束縛するといった意味になります。
つまり「絆される」は情によって、束縛される、縛られるといったことで、自分の意思ではないけれど、何かしてあげるといった時に使う言葉なのです。
「絆される」の読み方
「絆される」と書いて「ほだされる」と読みます。
「絆される」の表現の使い方
「絆される」とは情によって、自分の考えではない行動をとることを言います。
「情に絆されて、金を貸してやった」などはよく聞く。
これは本来はお金を貸す気などなかったのですが、かわいそうだとか、何とかしてあげたいという情によって、お金を貸すという行動をとったという意味になるのです。
本来はする気がない行動をとることが「絆される」という言葉の意味だと覚えておきますと使い方もわかりやすいでしょう。
「彼女のやる気に絆されて、自分も休み返上で頑張ることにした」「彼の熱意に絆されるのはいい加減にして、自分のお金をこれ以上出すのは止めなさい」などと使います。
「絆される」の類語や類似表現や似た言葉
言葉の意味が理解できましたところで、「絆される」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「情にもろい」【じょうにもろい】
- 「感情移入」【かんじょういにゅう】
- 「同情」【どうじょう】
「情にもろい」【じょうにもろい】
「情にもろい」とは心が動かされやすいという意味になります。
また「もろい」とは持ちこたえる力が弱い、あっけない、こわれやすいといった意味でもあります。
「彼ってああ見えてとても情にもろいから、真剣にお願いしてみたら大丈夫よ」「情にもろいからと言って、人間性が弱いというわけではない」などと使います。
「感情移入」【かんじょういにゅう】
「感情移入」とは自分のことではなくても、まるで自分のことのように思うことを言います。
「移入」とは移し入れるという意味があります。
「すっかり感情移入してしまって、彼の味方をしている」「映画を見て、主人公に感情移入してしまって涙が止まらなくなった」などと使います。
「同情」【どうじょう】
「同情」とは他の人の苦しみ、悲しみ、不幸なことを、自分も同じように感じて思いやったり、いたわろうとする心を持つことを言います。
「かわいそう」と思う気持ちでもあります。
「同情して、お金を貸すなんて、君は馬鹿だよ」「同情しても、彼女の為にはならないから止めなさい」「同情心のかけらもない、冷たい人」などと使います。
「絆される」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「絆される」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「絆される」を使った例文1
- 「絆される」を使った例文2
「絆される」を使った例文1
「彼女の涙に絆されて、結局騙されているだけじゃないか」
「絆される」とは情に流され、自分の本来の考えにはないような行動をとることとされています。
相手の涙に、つい同情心が起こることを「絆される」と使いますが、結局のところ、騙されているだけであったということも、世の中よくあることです。
「絆される」を使った例文2
「何度も絆されるのは、ちょっと学習能力がないとも思う」
思いやりの心がある人、優しい人は、どうしても「絆される」ことが多くなります。
しかし、相手側は人の情に付け込み、利用しようと思っていることも多いのです。
そういう人からすれば「絆される奴が甘い」などと思っているのです。
一度、二度「絆される」ことで結果的に損をした場合はもう「騙されまい」と思うことでしょう。
しかし何度も情にひかされて「絆される」人もいます。
それはちょっと学習能力がない、懲りない人と思われることになります。
「絆される」の反対語
「絆される」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「冷静」【れいせい】
- 「情に流されない」【じょうにながされない】
- 「共感しない」【きょうかんしない】
「冷静」【れいせい】
「冷静」とは感情的にならない、落ち着いているという意味です。
「冷静に状況を判断する」「彼女の涙にも、彼は非常に冷静なままだった」などと使います。
「情に流されない」【じょうにながされない】
「絆される」が情に流され、自分の考えにはない行動をとることという意味ならば、反対の言葉は「情に流されない」が当てはまります。
「そう簡単に情に流されないぞ」「彼女は情に流されるような女ではない」などと使います。
「共感しない」【きょうかんしない】
「絆される」は情にひかされる、人情にかられることです。
また同情心もあることでしょう。
その反対語と言えば簡単に情にひかれたり、同情しないということで「共感しない」という言葉が当てはまります。
「いくら言われても、共感しないわ」「共感しないことに、協力はできないよ」「彼は簡単に他の人の意見に共感しないことにしている」といった風に使います。
「共感しない」という人は「絆される」ということもほとんどないことでしょう。
「絆される」の英語と解釈
「絆される」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“be touched by his cagerness.”(彼の熱意に絆される)、“He is very symparthetic”(彼は情に絆されやすい)と言い表します。
いかがでしたでしょうか。
「絆される」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
本来自分の考えにはないことでも、人情にかられて、行動してしまうことがあります。
それを「絆される」と言います。
「彼の気持ちに絆されて結婚した」と言いますと本来結婚する気はなかったとなりますので、使い方には注意も必要でしょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。