「アラカン」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「アラカン」という言葉はどの様な意味なのでしょうか。
類語なども併せて紹介します。
目次
- 「アラカン」とは?
- 「アラカン」の表現の使い方
- 「アラカン」の次は?
- 「アラカン」を使った例文と意味を解釈
- 「アラカン」の類語や類義語・言い換え
「アラカン」とは?
「アラカン」の概要について紹介します。
- 「アラカン」の意味
- 「還暦」とは
- 「嵐寛寿郎(アラシカンジュウロウ)」とは
「アラカン」の意味
「アラカン」は「アラウンド還暦」の略で、「還暦前後の女性」を意味します。
団塊の世代の女性に対して使われる言葉で、「アラサー」「アラフォー」などの言い方を元に作られました。
「アラウンド」は英語の“around”で、「周囲」「周り」という意味です。
丁度還暦ではなく、「還暦の周囲にいる人」という意味で使われています。
「還暦」とは
「還暦」とは、「自分が生まれた時と同じ暦が巡ってくること」です。
日本では暦を数えるのに「十二支」が使われていますが、その他に「十干(じっかん)」という数え方があり、「
甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)」の10個があります。
「『ひのえうま』の女性は男性を食ってしまう」という迷信を聞いたことがある人もいることでしょうが、ここからきているのです。
そしてこの「十二支」と「十干」の組み合わせは60種類もあり、人が生まれてから60年経つと一巡する様になっています。
「生まれて来てから60年で同じ暦に還ること=還暦」として使われる様になりました。
「嵐寛寿郎(アラシカンジュウロウ)」とは
昭和初期には「アラカン」と言えば「嵐寛寿郎(1903年〜1980年)」のことを意味していました。
嵐寛寿郎は戦前・戦後に活躍した映画俳優で、「鞍馬天狗シリーズ」で人気を博しました。
現在ではほ「アラカン」と聞いて「嵐寛寿郎」をイメージするのは高齢者に限られています。
「アラカン」の表現の使い方
「アラカン」は、主に60歳前後の女性に対して使われます。
但し、女性は幾つになっても年齢を気にするので、「アラカン」と言うと気分を害する可能性があります。
女性に対して面と向かって年齢の話題はしない方がいいでしょう。
「アラカン」の次は?
それぞれの年齢を「アラ」で表現すると以下の様になります。
「アラサー:25歳〜34歳」「アラフォー:35歳〜44歳」「アラフィフ:45歳〜54歳」「アラカン:55歳〜64歳」「アラセブ:65歳〜74歳」「アラエイ:75歳〜84歳」「アラナイ:85歳〜94歳」と覚ええておきましょう。
「アラカン」を使った例文と意味を解釈
「アラカン」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「アラカン」を使った例文1
- 「アラカン」を使った例文2
「アラカン」を使った例文1
「アラカンになるとさすがに体力の衰えを感じる」
60歳近くなると体力が落ちて疲れ易くなるものです。
50代までは軽く動けても、さすがにきつくなったと感じる年齢なのです。
「アラカン」を使った例文2
「アラカン仲間と旅行にでかけた」
同じ60歳近くの友人達と一緒に旅行に出かけたことを表しています。
そろそろ第2の人生を楽しもうとする気持ちが表れています。
「アラカン」の類語や類義語・言い換え
「アラカン」の類語を紹介しまうs。
- 「六十路」【むそじ】
- 「耳順」【じじゅん】
- 「本卦還り」【ほんけがえり】
「六十路」【むそじ】
「60歳」という意味で、「路」はその人の人生の道を表しています。
「耳順」【じじゅん】
こちらも「60歳」という意味で、論語の「六十にして耳順(みみしたが)う」という言葉に由来しています。
「本卦還り」【ほんけがえり】
「満年齢の60歳になり還暦を迎えること」という意味です。
「アラカン」は還暦前後の女性」を意味します。
女性に年齢の話をして不快に思われない様に注意しましょう。