「終わりがないのが終わり」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「終わりがないのが終わり」というセリフを聞いたことがある人はどのくらい、いらっしゃるでしょうか?
この言葉を知っている人はかなりマニアックな人かもしれません。
でも、誰でも理解してもらえるように、ここでこの言葉について考察をしていくことにしましょう。
目次
- 「終わりがないのが終わり」とは?
- 「終わりがないのが終わり」の概要
- 「真実ニ到達スルコトハ決シテナイ」とは?
- 「終わりがないのが終わり」のネタとしての使われ方
- 「無限ループ」とは?
「終わりがないのが終わり」とは?
「終わりがないのが終わり」というセリフを聞くと、何だか哲学的な内容に触れている感じがありますが、物事や物語の終焉を迎えようとしている時でも、それがハッキリと分かる形態とは限らないことがあります。
「終わりの見えない事態そのものが、すでに終わりを示すこと」もあるのですが、そのような時に使われる表現が、「終わりがないのが終わり」です。
「終わりがないのが終わり」の概要
「終わりがないのが終わり」の意味を前項で説明しましたが、しっかりと理解することができたでしょうか?
実はこのセリフは、荒木飛呂彦作の「ジョジョの奇妙な冒険〜黄金の風〜」に登場するスタンドのゴールド・エクスペリエンスが残したセリフです。
「終わりのないのが終わり、それがゴールド・E・レクイエム」
ジョジョの奇妙な冒険の能力の中でもトップクラスの能力を持つスタンドがゴールド・エクスペリエンス・レクイエムですが、その能力は「触れたものに命を授けて、そこから新たな生物や植物などの生命を生み出す」能力を持っています。
そして、レクイエムの真の能力は「本体のジョルノに起こった全ての出来事をゼロに戻し」、攻撃対象へは「真実へ到達させない」能力です。
このゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの真の能力で、ボスは「死ぬ」という「真実」に到達することができません。
「真実ニ到達スルコトハ決シテナイ」とは?
「真実ニ到達スルコトハ決シテナイ」というセリフの元ネタも、「ジョジョの奇妙な冒険」第5部・ジョルノ・ジョバァーナによるディアボロの最期」からのものです。
「ヤツはもうどこへも向かうことはない。特にヤツが『真実』に到達することは決してない。『死ぬ』という真実にさえ到達することは決して『無限に』」という下りがあります。
これは、死ぬことと生きることの繰り返し、いわゆる「輪廻転生」という意味で魂のサイクルの中で回る者であっても、「真実の境地に至ることができない」ということを言っているように思えます。
「終わりがないのが終わり」のネタとしての使われ方
「終わりがないのが終わり」のネタをどのような場面で使うかは、とても難しい気がするのですが、「死ぬこと」と「生まれること」の繰り返しの中で当てはめてみると、意外にその答えが見つかりそうな感じもします。
「終わりがない」=「再び甦る」=「新たな生命の誕生」というサイクルを未来永劫繰り返していくのかもしれません。
本来なら、何処かのタイミングでそのサイクルに終止符を打ちたいのですが、それができない苦しみこそが「終わり」なのかもしれません。
「無限ループ」とは?
「終わりがないこと」が「無限ループ」で、「同じことが繰り返されること」のことを指しています。
一般的に「無限ループ」と言うと、「コンピュータプログラムの一連の命令が無限に繰り返される」という定義を意味しています。
「永久ループ」とも言われており、「永遠に終わることのない無限地獄」のようなもので使われることがあります。
「終わりがないのが終わり」の元ネタは「ジョジョの奇妙な冒険」でしたが、人間の人生観でも十分に使えるセリフのように思えます。
私達は生きている間に何かを成し遂げるために、この世に生まれてきたはずです。
その使命が終わり、やっと1つの人生を終えることになるのですが、また「輪廻転生」のように法則で、次の人生を歩み始めなければなりません。
しかし、その繰り返しが永遠のもので、終わることを知らない繰り返しの連鎖であることを知った時に、本当に生きる気力を失ってしまうことになるでしょう。
そのように理解すると、この言葉の真意を見えてくると思うのです。